「わーっ!」と思い切り泣くと、なんだかスッキリしますよね? これはどうやら人間だけに当てはまることではないみたいです。人間よりも家畜の数の方が多いモンゴルでは、昔から家畜にも涙を流させ、ストレス解消を促す療法を行っているのです。
羊や馬、ラクダなど、モンゴル遊牧民の生活には欠かせない家畜の出産時。なかには難産のストレスで、生まれた子供に見向きもしない母親が出てきます。その時に、遊牧民はホーミーと呼ばれるモンゴルの伝統音楽を聞かせ、涙を流させて母性の復活を促し、子供に乳を与えさせる音楽療法を行うのです。
これは伝説などではなく100%効果のある方法で、2003年には『らくだの涙』というドキュメンタリー映画にもなったほど。
ホーミーは、肺やのどを共鳴させながら絞りだす低い声と、それに共鳴したメロディーを奏でる高音を同時にだす喉を使った人間楽器です。可聴域音ではない高周波の音も含まれており、これが脳波に働きかけ、α波に誘導する効果があるということなのです。
また、ホーミーに含まれる「ゆらぎ音」はホルモン分泌に関わっているということがわかってきました。実際には、ラクダでなく人間にとっても癒やしの音楽とよばれ、人間本来持っている自然治癒力が増強する力があるともいわれています。
自分の世話で精一杯。だけど、両親からのプレッシャー、続々と母親になっていく友達が増えてきたデリケートなお年頃の女子のみなさん。ホーミーを聞いてストレス解消。ついでに母性も刺激されたら婚期がはやまるかも?
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