雪深い地域に生まれ育った人は、1度は雪を食べてみたことがあるはずだ。おいしいのか? 山陰で生まれ育った記者(私)も、子どもの頃に冬がくると頻繁に雪を口に入れていた。特に味がする訳ではないのだが、急場の水分補給には役に立つ、その程度だ。

大人になってからは、雪には空気中のゴミやチリが混ざっているとわかり、率先して食べようとは思わなくなった。正直言って、あまり他人におすすめできる類のものではないと思うのだが、なんと一般投稿型のレシピサイトに雪を使った驚くべきレシピが掲載されているのである。

投稿したユーザーはこれを「除雪作業の合間に食べてます」と説明しているのだが、果たしてこれを料理のレシピと理解して良いものなのだろうか……

「雪国限定新雪パフェ」と題されたレシピが掲載されているのは、日本最大の料理レシピサイトのクックパッドである。

とあるユーザーが掲載したものは、グラスに新雪をすくい、そのうえにチョコやジャム・練乳などをかけて頂くという、非常に簡単なものだ。グラスとトッピングするものさえあれば、どこでもいつでも楽しむことができる。このユーザーは「雪国限定」としているのだが、雪国でも交通量の多い場所や工業地帯、工事現場付近の雪は汚れている。

また目には見えなくても粉塵やチリ、ゴミを含んでいる場合があるので、積極的に雪を食べるのはあまり好ましくないのではないだろうか。もし口に入れるのならば、1度雪を煮沸して熱消毒を行い、その水を凍らせてから口に入れる方が安全ではないだろうか。

いずれにしても、これを料理レシピと呼ぶかどうかは、判断に迷うところだ。どうしても真似をしてみたいという方は、交通量が少なく普段人通りのないような山奥に入り、地面に落ちる前の降雪を集めた方が良いと思うのだが……。

参照元:クックパッド