人気書籍『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』(以下:もしドラ)などで知られる人気作家・岩崎夏海先生が、自身のブログで次のように発言し話題となっている。

「本は購入した人の所有物ではありません」。これは漫画家・佐藤秀峰先生の自炊(書籍や雑誌を裁断・スキャンしてデジタルデータに変換する行為)に対する考え方を批判する内容として、岩崎先生が発言したもの。

えっ!? 著作権が著者や出版社にあるのは理解できるが、本そのものは購入者の所有物なんじゃないの? 私たちの常識から考えるとそうなるのだが、もし本当に「本は購入した人の所有物ではありません」というのであれば、買ってもそれは自分の本じゃないということになるが……。

記者は『もしドラ』が大好きで、いろんな書店で4冊ほど買って人にプレゼントしたほどである。このことについて気になったので、個人的に大手書店に問い合わせて聞いてみた。
 
■岩崎夏海氏「本は購入者の所有物ではない」について大手書店のコメント
大手書店A社 「そういうこと(購入者の所有物じゃないということ)はないと思います」
大手書店B社 「ご購入いただいたお客さまのものと理解しています。『もしドラ』をお買い上げいただいたお客さまの所有物です」
大手書店C社 「お買い上げいただいた『もしドラ』は、もちろん購入していただいた方のものです(苦笑)」
 
書店としては「本は買った人のもの」という認識らしく、ちょっと一安心した。でもまだ不安だったので、個人的にダイヤモンド社に問い合わせてみたのだが、折り返し編集担当者が電話をしてくださるとのことだったが、結局、約束の時間になっても電話はこず、回答は得られなかった(年末で忙しいと思うので仕方がない)。

とにかく、今の段階で書店は「本は買った人のもの」という認識らしいので、『もしドラ』を買った人は「これって私のものじゃないの!?」と不安に思わなくていいかもしれない!? あなたは岩崎先生の「本は購入した人の所有物ではありません」という発言について、どのようにお考えになっただろうか。そして、漫画家・佐藤先生の意見も大変気になるところである。
 
参照元: 佐藤秀峰さんの本やマンガへの考え方について