キラキラ光る透明の球体に閉じ込められたお花。宝石みたいでとても美しい。だがこれは宝石でもガラスでもない。植物に宿った朝露に映りこんだ花なのである。

この美しい朝露を撮影したのは、このイギリスのマクロ写真家ブライアン・バレンタインさん(61才)だ。

この写真はブライアンさん宅の裏庭で撮影されたそうだ。彼はこれらの理想的な写真を撮るためになんと6年もの歳月を費やしたという。

撮影には一眼レフカメラとプロ用のマクロレンズが使用されている。撮影時、朝露とレンズの距離はわずか5センチほど。また最適な光線効果を得るために、晴れた日の早朝にしか撮影できないそうだ。

限定された条件下で、しかも朝露は時間が経てばはかなくも消えてしまう。そのときににしか出会えない光景である。ブライアンさんの作品は、まさに、彼の技術と自然の結晶である。それにしても身近にこんな美しい光景があったなんて。見ていると心が洗われるようだ。

参照元: L Instantane(フランス語)