今年2011年は東日本大震災に始まり夏の大雨など、大災害を多く経験した。今回の体験を教訓に災害グッズの準備や避難場所・経路の確認など、対策している人も多いだろう。一方で、分かっちゃいるけど何もしてない、という人も少なからずいるのではないだろうか。
そんな方にオススメしたいのが、簡単に登録でき、地震の発生や台風などで災害の危険が迫っているときにメールが配信されてくるサービスである。普通のメールで送られてくるため、緊急地震速報に対応していない携帯電話でも受信できる。いつ災害に遭うかはわからない。備えのための第一歩として登録しておきたい。
どれくらい簡単か。例えば東京都新宿区の場合、たったの3ステップだ。
1. 案内ページを表示
気象庁のページから東京都の防災情報提供サービスリストに飛び、新宿区のサービス案内ページに移動する
2. 空メールを送信
案内ページに記載されているアドレスに携帯から空メールを送信する
3. メールが返信されてきたら登録完了!
※ この後に登録作業が必要な自治体もある模様
無事に登録されれば、地震の発生や大雨、洪水の危険に加え、その他、防災などの安全・安心に関して重要なお知らせがあるときにメールが届けられる。
(うまく登録できないときは、当記事へのコメントかTwitter @kawaranoまで問い合わせを。何かお手伝いできるかもしれません)
一方で懸念点もある。
東日本大震災発生後、盛んにTwitterやmixiが活用されていた状況が報じられ、実際私もTwitterで情報収集や安否確認でき非常に助けられた。しかし被災地では地震発生後の1週間以上、インターネットどころか通話やメールも利用できなかったという声が上がっている。今回のメールサービスも一般のメール機能を利用しており、肝心なときに受信できない可能性がある。ただし、災害発生直後の比較的通信が安定しているであろうタイミングでは受信できるかもしれず、初動には役立つのではないだろうか。
また回線混雑の影響受けずに配信できるエリアメール(NTTドコモ)の仕組みを使い、緊急時に情報配信する自治体も出始めている。auも同様のサービスを始めるとのことだ。自治体エリアメール提供地域での方も今回紹介した防災メールサービスの登録することにより、異なる仕組みで情報が送信され、より確実に入手できる可能性を高められると考えられる。
登録したい地域でサービスが提供されているかは、気象庁のページから確認できる。当記事にも同じリストを掲載してある。もし希望の地域でサービスが提供されていない場合は、自治体のホームページなどで確認、問い合わせを。
参考: 自治体のサービスについて (気象庁)、3.11からのレポート 震災と今後のコミュニケーション – WirelessWire News