可愛らしさを演出するテクニックのひとつに「アヒル口」がある。実はこのテクニックの歴史は意外に古く、1998年にデビューした歌手の鈴木亜美さんが、その草分けとして知られている。いまだに若い女性の間で、写真撮影の際に用いられているのだが、可愛らしく見えるようになるのは女性だけだろうか? 男性がアヒル口をやるとどうなるのか、可愛らしくなるのか挑戦してみた。そうしたところ、思った以上に難しいことが判明したのである。

この無謀ともいえる挑戦を行ったのは、佐藤記者だ。彼によれば、「アヒル口得意っすよ」とのこと。実際にやらせてみたところ、アヒル口からは程遠い。「口を尖らせているだけじゃないか。それはおちょぼ口だ」と指摘すると、「これアヒル口じゃないんですか?」と、まるでわかっていない様子。

アヒル口とは、口角を上げ口をやや突き出した状態を指す。正式なやり方がある訳ではないのだが、どうやら口を突き出して「ウ」の状態を作り、そのまま「二」の状態に持っていくとうまく行くらしい。

改めて佐藤記者にチャレンジしてもらったのだが、「ウのまま二って難しくないですか? ウで二。ウのまま二……」。なんとかやろうとするのだが、彼の口元は徐々にアントニオ猪木さんに近い状態になって行く。「そうじゃない、ウで二でしょ」と指摘するも、猪木さんからさらにかけ離れて行こうとするのだ。

「わかった! こうでしょ!」、彼が自信を持って繰り出してきたのは、志村けんさんの「アイーン」なのである。「こうでヒョ(こうでしょ)! こうだ、これがアヒルグヒ(アヒル口)だ!」。この男がやる気を見せるとろくなことがない。

やはりアヒル口は男がやるべきではなく、女の子がやってこそのテクニックのようだ。男性は女性の可愛らしい表情を眺めるに留めて、自ら挑戦することは諦めた方が良いだろう。

写真:Rocketnews24

▼ アヒル口というよりおちょぼ口
▼ 佐藤「ウで二?」
▼ 佐藤「ウュ!?」
▼ 佐藤「こうか!」
▼ アヒルというより猪木さんに近い
▼ 佐藤「じゃあ、こうだ!」
▼ 明らかにアイーンである、しかも怖い……。
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