約30年にわたって、ゲームメーカーのハドソン社員として活躍してきた高橋名人が、5月31日を最後に同社を後にした。同日のブログで、自身の足跡を振り返り「Bye HUDSON」と締めくくった。長い間、同社の看板として活躍した高橋名人にとって、語りつくせないほどの思い出があるだろう。すべてを振り返るには、時間が必要であるに違いないはず。

ところが、翌6月1日、早くも再就職先の企業から、プレスリリースが流れているのだ。そのなかで、高橋名人自らのコメントが掲載されており、「今後は、メーカーの垣根を越えて、様々な形で活動していこうと思っています。 これからも、応援をよろしくお願いします」と、すでに次のステージで活動する意向を示している。

高橋名人が入社する先は、「ゲッチャ・コミュニケーションズ株式会社」だ。同社はニコニコ生放送で、ゲームバラエティ番組「ゲッチャ」を運営している。これは、最新ゲームからレトロゲームまで、ゲームのさまざまな話題を取り上げるトーク番組である。

番組の顔役だった名人は、その運営会社の一員として働くことになったのだ。名人は入社の意気込みをこう語っている。

「本日より、ゲッチャ・コミュニケーションズ株式会社で新たなスタートをさせていただきます。TVゲームは、「遊びの文化」になる事が出来ましたが、現在は、残念ながら元気がありません。私自身が今までお世話になった業界ですので、今後は、メーカーの垣根を越えて、様々な形で活動していこうと思っています。これからも、応援をよろしくお願いします」(引用:ゲッチャ・コミュニケーションズ株式会社)

古巣を飛び立った名人は、今後、どのような活躍を見せてくれるのだろうか。自身がコメントしている通りに、これからはメーカーの枠組みを超えて、ゲーム界をけん引してくれることになりそうだ。名人の活躍に期待したい。

参照元:ゲッチャ・コミュニケーションズ株式会社