3月23日にMozillaが「Firefox4」をリリースし、注目を集めているのだが、その前日GoogleはChromeの次期バージョンの「GoogleChrome11」ベータ版(11.0.696.16 beta)を公開した。今までブラウザ開発は、パフォーマンスの向上に主眼をおいて進められていたのだが、ここへ来てGoogleはこれまでのブラウザにない、まったく新しい機能を提供しているのだ。それは音声をテキストに変換する「音声入力API」である。

HTML5の音声入力APIは、ユーザーがキーボードにタッチしなくてもマイクに話すだけでテキストに変換してくれるというものだ。音声はスピーチサーバーに送られ、テキストに変換される。現在デモページが公開されており、Chromeでアクセスすると、その機能を試すことができる。

早速試してみたのだが、使い方は簡単。右側のマイクアイコンをクリックして、マイクにしゃべるだけ。長文の変換や、複雑な名称などの変換は難しいようだが、短い言葉であれば難なくテキストにすることが可能だ。

すでにChromeエクステンション「Speechify」もリリースされており、この拡張機能を使えば、Google検索を音声で行うことができる。

短文でもキー入力の手間が省ければ、作業効率も向上するのではないだろうか。また、今後はこの機能を使ったウェブサービスやエクステンションが登場するものと思われる。

参照元:Speech Input Chromeエクステンション「Speechify

▼ Chrome拡張機能の「Speechify」を使えば、音声で検索入力ができる