昨年末に発売を開始したトレンドマイクロ社の「トレンドマイクロオンラインストレージSafeSync」が、3月9日、新規販売を終了することを発表した。現在契約している人の、使用期間の満了を持ってサービス提供が完全に終了する。発売当初、画期的なサービスであったため、ネットユーザーの間で話題となったのだが、突然すぎる終了宣言に、驚きの声が上がっている。
同サービスは、1ファイルあたりの容量無制限で、PCの指定したフォルダとリアルタイム同期することができるオンラインストレージである。フォルダ内のファイルを上書きすると自動で更新でき、1アカウント(1年間)4980円と格安であったため、話題を呼んだのである。
しかし3月9日に同社は以下のように、サービス終了を伝えている。
「このたび、SafeSyncは2011年3月9日を持ちまして、容量無制限のサービスの新規販売を終了いたします。販売終了に伴い、容量無制限のサービスは現在ご契約中のお客さまの満了を持ちまして、提供を終了いたします。(中略)2010年12月14日の発売以来、当初の想定を上回る多くのお客さまにご愛用いただいて参りました。しかしながら、お客さまの利用頻度や利用形態、利用容量などが当初の想定を大幅に上回る状態が続いており、このままでは長期的かつ安定的なサービスのご提供が困難であることが分かりました」
として、終了についてのいきさつを説明している。そして、「2011年3月15日13時よりサービスラインアップを変更することを決断した次第です」と、切実なる思いを伝えているのだ。
このことについて、ネットユーザーからは、
「神サービス、あっさり終了」
「申し込もうと思ってたのに」
「どう考えても最初っから無理だった気がするのだが」
「1.2TBダウンロードしろと?もうショックすぎるわ」
「もうおしまいなの?」
「ギブアップかぁ……だったら他サービスから乗り換えなきゃよかったなぁ」
など、終了を惜しむ声が相次いでいる。同社は、「SafeSyncの容量無制限という特徴の維持や、複数年の継続的なご利用を望まれるお客さまのご期待にお応えすることができなくなりましたことを、深くお詫び申し上げます」と陳謝し、この発表を結んでいる。
なお、今後の対応については、同社のサイトを確認して頂きたい。「無料チャットサポート」や「24時間メールサポート」で問い合わせを受け付けているとのことだ。