『TransferJet(トランスファージェット)』という言葉を、聞いたことはないだろうか。TransferJetとは、近接無線転送技術の一種で、誰でも簡単かつ快適にデータ通信を行うことができるのだ。そんなTransferJetに対応した機器がアイ・オー・データ機器より登場する。

アイ・オー・データ機器は2010年07月07日、TransferJet対応のUSB接続型クレイドル『USB2-TJC』を7月下旬より発売すると発表した。
価格は、オープンプライス。メーカー希望小売価格は、1万3,600円(税込)。さてさて、TransferJetの魅力は、どこにあるのか?

TransferJetは、通信したい機器同士を直接かざすだけで大容量のデータ通信ができる。これまでの通信手段として煩雑であったケーブルなどの結線、リムーバブルメディアの抜き差し、赤外線通信のように機器同士の方向を合わせたり、Wi-Fi、 Bluetoothなどの無線技術のように暗号Key設定などの煩雑な処理を行うことないのだ。

しかも通信距離が短いためデータ漏洩の可能性が低く、 560Mbps(規格値)まで対応なので、スムーズなデータ転送ができる優れものだ。TransferJet対応の機器は、現状、一部のデジタルカメラに限られるが、利便性の高い規格であることはまず間違いない。TransferJetは普及するか否かは、メーカーの今後の対応次第と言えるだろう。