「iPhone」の3GS16GBを購入して2ヶ月ほど経った頃だった。メールで文字を入力していると、突然画面がシャットアウトしてアップルマークが表示され、その後しばらく動作不能という症状が起きた。最初は、何かの偶然だろうと思って、iPhoneを再起動してなんとか使い続けていたが、一時期立て続けに同じ現象が起き、メールだけでなく「Twitter」(自分が使うTwitterアプリは「Echofon」)でつぶやいている最中にもまったく同じことが起こった。

これはもう何かの不具合に違いない、そう思ってアップルストアの「Genius Bar」(アップルの対面サポート)をネットで予約し、最寄りのアップルストアを訪れた。

そしていざ、この症状を説明すると「ああ、このトラブル、最近本当に多いんですよ」とのこと。しかも原因はなんと“日本語の入力”だった!

さて、Genius Barの担当者によると「日本語と中国語によく起きるトラブルです。なぜなら2バイト文字だからです。英語はもちろん、ハングルも1バイト文字なので起きません」とのことで、日本語で文字を入力するメールや「Twitter」関連でトラブルが起きたのはそのせいだったようだ。

ちなみに、このトラブルの解決方法を教えてもらった。「iTunes」>「概要」>「復元」を選び、データから復元ではなく、まるまるハードディスクを初期化してしまうと治るとのこと。だが、iPhoneに保存していたデータはどうなるのか。初期化すると、基本的にデータが空の状態である。

まず「音楽」「アプリ」などは、パソコン側に保存するデータから再び「iTunes」に取り込めば復元可能だ。そしてメールのデータは、たとえば“i.softbank.jp”の場合、基本的にソフトバンクのサーバーに残っているので、メールアカウントを再設定すると今までのメールデータが復元できる。また、アドレス帳は以前から「Outlook」「MobileMe」などと同期していれば、ここから復元OK。

ただし、一部の「アプリ」は要注意。「mixi」「Skype」などのID、パスワードが入力必要なものは、すべてもう一度設定が必要になる。そして、IDとパスワードを設定したゲームアプリは、もう一度入力するとそのままデータが残ってプレイできるが、設定せずに遊んでいたゲームアプリの場合、すべてリセットされてデータが全部吹き飛ぶ。コツコツとレベルアップしてきたゲームの苦労が水の泡・・・なのは、このトラブルが起きるとあきらめるしかないようだ。

初期化してから1ヶ月弱、今のところトラブルは再発していない。しかし、日本語入力していれば誰にでも起こりうるトラブル、もしあなたのiPhoneでも起こってしまったら、ぜひこの方法をまず試すべし。