謎の吸血生物“チュパカブラ(Chupacabra)”が実在するかどうかについて議論が広がっていると16日、海外メディアが伝えた。

ことの発端は今月初め、アメリカ・テキサス州ホライゾン市のある農場で発生した不可解な事件。鶏小屋で飼っていた鶏30羽が何者かによって虐殺され、しかも体内の血液がすべて抜き取られていたという。

農場の経営者であるCesar Garciaさんは、「飼っていた鶏は悲惨な姿で死んでいた。血液はすべて抜き取られていたが、鶏小屋のなかで血痕が見つからなかった。殺したのは血を吸う怪物“チュパカブラ”だと思う」と当時の状況を語った。

“チュパカブラ”は、チリやメキシコ、アルゼンチンなどの南米とアメリカで目撃されている未確認生物。ヤギなどの家畜を襲って血を吸うことから、スペイン語で「吸う」という意味の「チュパ」と、「ヤギ」という意味の「カブラ」を併せて“チュパカブラ”名付けられた。

これまでに「カンガルーのようにジャンプしていた」、「赤い目で牙があり、背中にはトゲが生えていた」など様々な目撃証言はあるが、はっきりとしたことは分かっていない。また、一部では「視聴者の関心を引くためにマスコミが創り上げたものだ」という声も上がっている。