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イタリアで駐車違反を起こし罰金を支払った、ある日本人男性がイタリアで話題になっている。

この男性は『手本となる人物』と称されイタリアメディアを始め、フランスメディアなどヨーロッパ各国のメディアで取り上げられているのだが、一体なぜ罰金を支払っただけで賞賛を受けているのだろうか。

イタリアを旅行して駐車違反をしてしまったこの日本人男性観光客。この男性がイタリア南部シチリアのカルタジローネを訪問したのは去る9月。 国際免許は持っていたが、イタリア交通法規に慣れていないこの男性はレンタカーに乗って旅行をしている間、町内住民だけが駐車できる場所にレンタカーを止めてしまった。警察は原則通り罰金を課したのだが、カルタジローネ当局はこの男性に罰金を出せとの通告をしなかった。 なぜなら、日本への通告をしても費用がかかるだけで罰金を受け取るのが難しいと判断したためだ。しかしながら、意外にもこの日本人男性は日本からカルタジローネ当局にEメールを送ってきた。

「罰金を払いたい。 いくらを送金しなければならないのか教えてくれ。」と。

カルタジローネ当局が金額を知らせると、この日本人男性はすぐに罰金38ユーロ(日本円にして約4,940円)を送金した。 それと共に「罰金を配慮してくれたことに感謝する。」という挨拶文まで送付したのだ。

カルタジロネ当局はこの日本人男性に「あなたは正しい行動を見せた。」として「あなたの模範的な行動は知らされて当然で、世界が手本にするに値する。」と感謝の手紙を送ったという。

ちなみに、この日本人男性の名前は公になっていない。