ついに開店したハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」。その復活1号店にはオープンを待ち構えていたファンが多く集まったのだが、いちばん早い人で開店日の早朝4時から並んでいたという。凍えるような寒さのなかをひたすらに待ち続けていたのである。

1番目の女性はウェンディーズのマスコットキャラクター・ウェンディーちゃんの格好をしており、赤髪で目立っていたこともあってマスコミから取材を受けまくり。報道各社が彼女の前で列をなすという珍妙な事態が発生していたのである。そればかりか、ウェンディーズの重役は、彼女が店舗の宣伝スタッフと信じ切っていたそうだ。

彼女がお店の前に姿をあらわしたのは、早朝4時。その時間に誰も並ぶ人はなく、朝の天気を報道するテレビ局の車両が止まっているだけであった。

2番目の人が姿をあらわしたのは、整理券配布が開始される直前の8時前後。それから10人の列を形成するまでに2時間が経過している。オープン直前の時間になると、列は20人、30人と増えて行き、気がつけば報道各社が押し寄せて、1番のウェンディーちゃんは引っ張りだこ状態になってしまったのだ。

報道各社は彼女の前で列を作り、ひたすら質問攻めとなっていた。入店前に質問攻め、お店から出た後も再び質問攻め。通りを行く人たちは驚きとともに彼女の姿を眺め、なかには記念写真を要求する人さえいたほどだ。ちょっとした有名人になってしまった。

帰り際に話を聞くと、実は同チェーンの重役は、彼女がてっきり店舗スタッフだと思っていたらしい。お店を離れようとしたところ挨拶をされ、スタッフと勘違いしていたことをわびたそうだ。

ちなみに彼女は、1番で入店した際に涙を流していたという。涙を流すほどウェンディーズの再上陸を心待ちにしていたとは、さすが1番でお店に並ぶだけはある。公式ウェンディーちゃんに勝るとも劣らないウェンディーズ・スピリッツの持ち主ではないだろうか。
 
写真:Rocketnews24