24日、大阪府の橋下徹知事が議員定数をめぐる議論に関連して、他県の事情に口出しをした。府庁で記者団に対して、「鳥取県議なんて6人でいいんですよ」と発言。当然ながら鳥取県が黙っているはずはない。鳥取県の平井伸治知事はこれを受け「大きなお世話だ」と不快感をあらわにしている。

橋下知事の発言は同日午後、「ニッカンスポーツ」に掲載されていたものだ。それによると橋下知事は、自身が代表を務める「大阪維新の会」が議会に提出した「人口10万人当たり議員1人」を基準とした府議定数条例案を根拠に、鳥取県の事情に触れた。

鳥取県は人口が約60万人で、この基準に当てはめる、と6人で良いということになる。しかしながら、現在の議員定数は35人であり、橋下知事の言うような単純な計算で、議員を減らすわけにはいかないだろう。

これを受け、平井伸治知事は午後に会見を行い、「大阪の人が鳥取県の自治について議論するのは差し出がましい。大きなお世話だ」(引用元:Sponichi Annex)と、余計な口出しに不快感を示した。

平井知事が指摘する通りに、大阪自治の長が他県の事情に口を出すのは、少々出すぎではないのだろうか。それでも橋下知事が他県のことに首を突っ込みたいのであれば、国政の場に出る方が望ましいのではないだろうか。