ミサイル基地を改造したマンションが分譲を開始している。その名も『サバイバル・コンドミニアム(Survival Condo)』。

コンクリートの厚さは最大で約2.7メートル。大地震はもちろんのこと、核戦争など、人類滅亡の危機的状況にも耐えられるとされており、公式サイトには、はっきりと「放射線にも耐えられます」と書かれている。最近、放射線についての問い合わせが殺到しているのだという。

場所は米カンザス州。1960年代に使われていた大陸間弾道ミサイル「アトラス」の基地を清掃、修繕、補強、改造するなどして快適な住居空間を作るという壮大なプロジェクトだ。

地下深く掘られたミサイル基地は、一般的な建物に換算すると地上1~2階、地下14階ほどの規模を持つ。数フロアの住居スペースのほかには、野菜を収穫することができる水耕栽培園や、魚などを育てるの養殖場などもある。非常食だけではなく、ゆくゆくは新鮮な食べ物を供給することが可能となるという。

また、ホームシアター、トレーニングセンター、優雅なスイミングプールに病院、図書館、パブ、ゲームルーム、データセンター、大型冷蔵庫など、充実した設備が備わっている。インターネットは高速な光通信。マンション内でのネットワークはもちろんのこと、外部へも通信できるとのことだ。

気になる分譲価格は、フロア半分の広さ(約83平米)の3~5人用部屋が90万ドル(約7580万円)、1フロアまるまる使う6~10人用の部屋(約167平米)が175万ドル(約1億4740万円)。なお、それぞれ5年間分の食糧も提供される。ちなみに現在までに全7フロアのうち、3フロアは売約済みとなっている。

参照元:survivalcondo.com(英語)

▼「放射線にも耐えられます」

▼プールもある。