
微妙にハードルが高い海外の地下鉄。私(中澤)は乗るの怖い派だったけど、乗ってみたら北京の地下鉄は怖くなかった。乗る前に手荷物チェックがあったのと、公安が車両巡回してるのには若干ビビったけど、逆に言うと、それは安全を守るためである。
自動改札も基本、「ピッ!」と改札でスマホ決済するか、改札前の機械で切符購入するかで日本とそんなに変わらない。Alipayを使えたらなんとかなる。さらに、東京在住者ならホームで安心を覚えるんじゃないだろうか。なぜなら……
・ほぼ副都心線
ホームのデザインがほぼ副都心線だったからだ。ホームに降りた瞬間、東京にワープしたのかと思うくらい似ている。しかし、書かれている案内は見たことない漢字なのでパラレルワールド感が凄い。きさらぎ駅みたいだ。
車両内のデザインも大きくは変わらない。椅子に腰かけるとマジで副都心線で東新宿辺りを走ってる気分になる。イギリスの鉄道ではこんなにまったりできなかったので、海を渡ったとは言え3時間の近さを地下鉄の空気感に感じた。
・車内の違い
逆に、ちょっと違う部分を挙げるなら、混みあいやすいドアの空間の真ん中に手すりみたいな感じで柱があることと、椅子にクッションがついてないこと。駅のベンチみたいな座り心地がパラレルワールド的感覚を加速させた。
日本の鉄道の椅子って凄いんだなあ。そんなことを思いながらまったりと乗っていると、一緒に乗っていた中国本土を食べ歩くYouTubeチャンネル『ブッチ旅』のディレクターである北斗さんがこう話しかけてきた。「あの広告面白いね」と。
・ナナメ上すぎて気づかなかった
広告って壁に貼ってる大麦のポスター? 何が面白いんですか? そう聞いたところ、「違う違う。吊革の上」と北斗さん。吊革の上? そのまま上に視線を移動したところ……あっ!
吊革に酒瓶がついてる!! どうやら『北京 二鍋頭(アルコード)』というお酒の広告であるらしいこの酒瓶。普段の視界よりナナメ上の方向すぎて気づかなかったけど、よく見たら確かに面白い。
・広告の存在感
そのちょっと気づきにくい感じのため見つけた時のディスカバリー感がある上、気づいたら気づいたで立体の存在感があって、よく見ずにいられないのである。
東京の副都心線に似た空気感が漂う北京の地下鉄は、間違いなく何気ない日常の一部だと思う。そんな空気の中で何気なくもトキメいたこの広告。北京では普通のものなのか、また日本で可能なのかは分からないが、ちょっとしたアイデアでディスカバリーを感じさせる広告って良いよなあ。
ちなみに、『北京 二鍋頭』は北京を代表する伝統的な白酒の模様。アルコール度数は53度と超高いが、楽天でも普通に販売されており日本でも買えるので気になる方は飲んでみてくれ。
日本では無理やり見せるみたいな広告が主流の現在。個人的には本来の趣旨について疑問を持たずにはいられない。『北京二鍋頭』吊革模型の絶妙さに、広告の存在感について考えさせられた北京地下鉄であった。
参考リンク:楽天市場
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼北京では色んなことがありましてな