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中国の「シェアサイクル文化」が日本のイメージと違う / 観光客に便利すぎる『ハローバイク』レンタル事情に見る自転車の可能性

46分前

レンタルした自転車を乗り捨てで返せるシェアサイクル。乗りたい時に借りられて目的地付近で返せるのが楽……ステーションがあれば。

返却などを司る固定レールを見つけるのが面倒くさく感じてしまい、日本で移動手段としてシェアサイクルを考えたことがなかった私(中澤)。しかし、先日、中国旅行に行った際シェアサイクルを借りてみたところ状況が全然違った。中国のシェアサイクル凄い……。

・花開くシェアサイクル文化

そもそも、海外旅行素人である私。中国に行ったのも初めてだったので、当初はシェアサイクルを使おうという考えすらなかったんだけど、街が広すぎて歩くのが若干嫌になった時、歩道の脇に停まっていたのがシェアサイクルだった。

ちなみに、行ったのは北京と山西省大同市だったんだけど、北京や大同市の街中は歩いていると普通にシェアサイクルの行列が目に飛び込んでくるくらい歩道にシェアサイクルが駐輪されている。自転車を固定するレールとかもなく無造作に大量に。

・使いやすかった会社

よく見かけるシェアサイクルは『Hello Bike(哈啰单车)』『Meituan Bike(美团单车)』『Qingju(青桔单车)』の3社。ハローバイクが青で、メイトゥアンバイクが黄色で、キンジュがエメラルドグリーン。大体3色揃ってる。

ひと通り借りようとチャレンジしてみたところ、日本人旅行者が一番借りやすいシステムはハローバイクであることが判明。

キンジュはパスポートと一緒に撮った写真を送信する審査があって、審査日程3~5日と表示されていた(3時間くらいで審査通過したけど)。メイトゥアンバイクは、支払いにSMS認証があって海外eSIMだと認証コードが届かず素人の私には正直よく分からんかった(2026年7月現在)。



・ハローバイクのレンタル方法

一方、ハローバイクは、Alipayさえ使えれば、審査もないし支払いもできる。レンタルする手順は以下の通り。


1. Alipayホーム画面で「すべて」を選択


2.「最近よく使う」の項目から『HelloBike』選択。ない場合、さらに「すべて」で全て表示


3. ハローバイクのホーム画面下部のQRコード読み取りボタンタップ


4. 自転車についてるQRコードを読み取るとレンタル開始

中国はキャッシュレス化が進みまくって朝市さえAlipay支払いになっているため、今やAlipayをダウンロードするのは旅行者の事前準備の1つ。ゆえに、ひっかかるポイントがなく、3つの中でレンタルまでが抜群にスムーズであった。

・手軽すぎる価格

気になるのは価格かと思うのだが、これは地域などによっても違うようだ。私がレンタルしたものは全て15分ごとに1.5元(2026年7月現在で36円)。15分刻みだと、これがどれだけ安いものかピンと来ない人がいるかもしれないけど、歩けなくもないけどちょっと遠いくらいの距離は大体15分で事足りた。

また、45分レンタルしても4.5元(約108円)。当初配車アプリで車を呼んでいた距離でも45分レンタルで行けたため、利用したコスパとしてはお得感が凄かった。

・返却方法

その支払いは、レンタル終了のタイミングで確定される。レンタルを終了する手順は以下の通りである。


1. 支払いの時と同じ手順でQRコード読み取り


2. 一番下のバーを右までスライド


3.「立即支付(今すぐ支払う)」をタップ


4.「支払いと開通」をタップ


5. Alipayの支払いパスワードを入力


6. 完了

支払いすると自転車がロックされて動かなくなるので、念のため支払いが正常に完了してるかどうか確認したい場合は、自転車を動かしてみるといい。「ロックがかかる=支払い完了」だ。


・衝撃の返却システム

なお、道の脇にシェアサイクルが停まっているのは前述した通りで、ズラーッと停まっていたら大体そこに返却して終わり。固定レールもないし、適当に乗り捨ててるようにさえ見えるくらいそこら中にあるんだけど、これはポートみたいなポイントじゃなく利用可能エリア内であればどこでも返却できるシステムのためだ。

一応、禁止エリアもあるみたいなので、私は基本シェアサイクルがズラーッと並んでいるのを見つけて停めてたけど、それもそこら中にあるため、いずれにせよ乗り捨て力は非常に高い。

・都市にあつらえたような進化

そう考えると、最初小さすぎるように感じた自転車サイズも慣れると道脇に停めやすいサイズに感じる。乗れば乗るほど、システム自体が乗り捨てに全振りされている。乗り捨て特化のシェアサイクルのシステムに、日本じゃ絶対に無理なアイデアであることを感じた。

なぜなら、このシステムが成り立つのは道がクソ広いから。自転車で走ってると痛感するんだけど、北京や大同って基本車道は御堂筋くらい広い上、歩道も車が走れるくらい広い。だから、脇にチャリがズラーッと停まってようが邪魔になりにくいのである。

都市にあつらえたような進化を極めていた中国の乗り捨て特化シェアサイクルシステム。日本の都市デザイン上、このシェアサイクルのシステムが日本にも欲しいとは思わない。ただ、その利便性に日本とは別の未来を歩む自転車の可能性を垣間見たのであった。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼この都市デザインにしてこのシェアサイクル事情という感じがする

▼この動画の冒頭で乗ってるのがハローバイク

▼海外で自転車漕ぐのが楽しかった

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