
海外旅行には色んな壁がある。言葉の壁、お金の壁、距離の壁……愛と勇気があればスルーできる壁もあるけど、キャッシュレス化が進む現代において、通信環境の壁は最低限クリアにしておきたいところ。スマホが使えないと詰む時代だ。
私(中澤)は前回イギリスに行った時はソフトバンクの世界対応ケータイを利用したんだけど、今やソフトバンクでもなければ、そのまま使えるというahamoでもない。事前準備面倒くせえな。そう思っていたところ、海外eSIMアプリというサービスが登場していることに気づいた。
・トリファ
海外eSIMとは、SIMカードの抜き差し不要で、オンラインで海外用の通信プランを購入して設定することで現地での通信が可能になるサービス。海外eSIMについては色んな会社があり、価格だけでなく通信が繋がるかまで含めてどこが良いのかはさっぱりわからない。
その中で素人の私でも試してみたくなったのは『トリファ』だった。これ、何がとっつきやすかったかと言うと、アプリスタイルなところ。サイトでログインするんじゃなく、スマホにアプリをダウンロードする形なのが良かったのだ。スマホでピンポイントで使うサービスゆえに、スマホで完結させられるならそれが一番気楽である。
・日本の会社
アプリのチュートリアルによると、200カ国で繋がり、「プラン購入」「インストール」「スマホの設定」だけで回線が利用できるらしい。この辺は後ほど検証していくとして……
24時間日本語サポートが受けられるというのは初心者的には大分心強かった。さすが日本発の海外eSIMアプリ。安心はあればあるだけいいのである。
・まずはプラン購入
そんなわけで、アプリでアカウントを作成した後、クレジットカードを登録してから、ストアページから行く国を選ぶ。今回は、中国に10日間行く予定だから、国は中国だ。
国を選択したら、使うスケジュールを聞かれる。カレンダーで2026年7月1日から7月10日までを選択して「次へ」。
続いて1日の通信料の選択。選択できるのは「3GB(179円/日)」「10GB(327円/日)」「無制限(679円/日)」で、無制限でも10日間で6790円なので、以前の世界対応ケータイとかWi-Fiレンタルに比べると安上がりだ。
ちなみに、Trip.comの海外eSIMは同じスケジュールで毎日2GBで1278円、毎日100GB(速度制限なし)で6849円だったから、海外eSIMの価格競争的な面で見ても全然悪くないように思う。まあ、価格的なラインについては達人はもっと攻めてるのかもしれないが。
・eSIMをアクティベートで準備完了
さておき、プランを選んで「購入を確定する」を選択すると、プランの購入は完了。そして、プランの購入が完了すると、「マイ旅行」のタブのページに「eSIMの設定が必要」という表示が現れた。
これがチュートリアルの「インストール」に当たる部分。「!」の出ている項目を押していくと、「インストールをはじめる」という画面に行きつき、インストールしたらeSIMのアクティベート画面に遷移した。自分で選ぶ形とは言え、エスカレーターみたいに進む。
で、アクティベートが完了すると、iPhone設定のモバイル通信画面のSIMの項目に『以前 “旅行 – CMLinkとして使用』というSIMが加わった。これで旅行前にやることは完了。文字で説明すると長いけど、実際の操作は10分くらいで終わった。
・素人の不安は尽きない
ここからは現地に着いてからの設定になる。前述の通り、海外eSIM自体は定着してるサービスだし、『トリファ』で中国は人気の国に入っているため電波的な点では多分大丈夫だけど、どちらかと言うと自分がうまく現地で設定できるのかが不安だ。ネットが繋がらないってことは、検索して状況を照らし合わせることもできないわけだし。
ちなみに、今回の旅程は、まず羽田から北京に行き、北京から山西省の大同市に行って、北京に戻って来る10日間。大同市山中にも行くので、繋がったらそこでも通信の検証をしようと思うが、繋がらなかったら10日間の間はホテルなどのWi-Fiでしかネットは使えなくなる。
中国はほぼキャッシュレス化されていて、朝市の店でさえ支払いがAlipayという話なので、繋がらないと不便極まりないことになるはず。ドキドキ。
そんなわけで北京来たぞー!
・現地で回線を切り替えた結果
無事、北京に到着して速攻で設定をする。設定のモバイル通信内SIM項目から主回線を選択してオフ! 『以前 “旅行 – CMLinkとして使用』をオンにしたところ……
ネットが繋がらねェェェエエエ!
・神機能現る
オワタ。おそらく設定が足りないんだけど、何がどう足りないか欠片も分からない。旅立つ前は勢いで繋がりそうな気がしたけど実際に現地で我が身に発生すると無理だ。私ごとき素人にネットなしで解決できるわけがない。と絶望しながらトリファのアプリをなんとなく開いたところ……
オフラインの設定ヘルプが表示されている……!
ヘルプは設問に回答することで発生している問題を特定して解決していくシステム。1つ1つ確認していったところ、私の場合、『以前 “旅行 – CMLinkとして使用』のデータローミングがオフになっていたことが問題で、これをオンにしたら通信が繋がった。この機能神すぎるだろ。
アプリの意義ここにあり。実際、私のような素人は、繋がるか繋がらないかよりも前段階でつまずくことの方が多いと思うだけに、オフラインでのヘルプ表示に感動すら覚えたのであった。
・国境が消えた
なお、電波の検証については北京はもちろん山西省大同市も余裕。大同市にいたっては都市部から遠く離れた田舎・永安镇(ヨンアン・ジェン)まで行ったが、山西省の壮大な山中にある秘境においても普通に電波は繋がっていた。
唯一、「電波悪いなー」と感じたのは北京の地下の飲食店で食べた時だけど、そこは他の人の電波も悪かったので、海外eSIMの通信検証的には問題なかったと言っていいだろう。
ネットが繋がればなんとかなる世の中。通信の壁はネットの国境だと思っていたが、今回の検証でその国境が消えた。ヘルプ含めて店舗に行く必要がない『トリファ』の素人フレンドリーな使用感にボーダーレスな印象に変わった中国旅行であった。
参考リンク:トリファ
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼雄大な田舎も繋がる
▼北京ではもちろん
北京来たヨ pic.twitter.com/hpPfxCCWyE
— 中澤星児(ロケットニュース24) (@sorekara_jona) July 9, 2026
▼永安镇でも普通に繋がった
中国の秘境・浑源县永安镇の公園で老遊戯王 pic.twitter.com/JbhDaGUtiM
— 中澤星児(ロケットニュース24) (@sorekara_jona) July 7, 2026