インパクトのある店名でよく知られる「カレーは飲み物。」は、カレー専門店である。運営元の「株式会社のみもの」はカレーだけでなく、立ちそばの「たぬきは飲み物。」や「とんかつは飲み物。」、「ハンバーグは飲み物。」など、あらゆる料理を飲み物化(?)している。

そんな同社が新たに肉汁うどんのお店をオープンした。店名は「肉汁うどんは飲み物。」かと思ったら「肉汁うどん 武讃(ぶさん)」。普通の名前なのかと思ったら、この名前には意外なヒミツが隠されていた

・「武讃」の由来

お店は東京・神保町。以前同社の肉そばのお店「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」があった場所を改装して、新業態にリニューアルしたのである。


表のメニューを見て、その名前の由来がわかった。


「武讃」とは “武” 蔵野うどんと “讃” 岐うどんを掛け合わせていることから、それぞれ1文字とって「武讃」としたようだ。さすが株式会社のみものだ。やっぱりただの肉汁うどんの店じゃなかった。



・うどんの味は?

この日は開店初日だったが、昼前に行くと意外と空いていたのでスムーズに入ることができた。ちなみにこの日と翌31日はオープン記念で通常税込210円のちくわ天が1本サービスとなっている。

入口の券売機で、看板メニューの「肉汁うどん」(並盛 税込990円)の食券を購入。カウンターに座って提供を待つことに。


カウンターによく貼られている「美味しい食べ方」はどこでも参考にするタイプです。で、読んでみると……、なるほど卓上のいりこラー油は使った方が良いらしいな。


ネギとワカメが無料となっている。提供時、つけ汁にこれらは入っていないので、お好みで加えると良いだろう。


いりこラー油には、いりこが2尾そのままぶち込まれていた。まずはそのまま食べるべしということなので、ラー油にはあとから活躍してもらおう。


そうして出てきたうどんがコレ。うどんのザルが切り株みたいな台に乗っている


演出としては面白いけど、割と場所を取るのが少し気になる。いずれこの台はなくなるかも……。


うどんの上にはオープン記念のちくわ天が乗っかっている。よく見ると、うどんが2種類盛られているようだが。


通常の太さの麺が讃岐うどん、それと並んでいる平打ち麺が武蔵野一反木麺なのだとか。この2種類盛りがハイブリッドということらしい。見栄えするので、画的にも面白い。



ではさっそく讃岐の方から頂いてみるとしよう。つけ汁には野菜と肉がたっぷり入って、しかもアツアツ。具材をかき分けるようにして麺を突っ込んでひと口すすると、つけ汁の旨味はかなり強い。なおかつ野菜の旨味が十分に出ていて、やや甘めの味付けとなっている。


うどんは思っていたよりもコシが弱い印象。讃岐うどんといえば、しっかりとした歯ざわりが特徴だと理解しているので、そのイメージよりも柔らかいかな?


続いて武蔵野の方の一反木麺もいただく。こちらは歯ざわりよりも平打ちらしい、ビロビロとした食感を楽しむべきかも。汁をまとった麺の口当たりが心地よい。


意外と侮れなかったのがちくわ天だ。衣はしっかり揚がっていて、柔らかなうどんとの食感のコントラストが生きている。ちくわでこの美味しさということは、かしわ天や海老天も試したくなる仕上がりだ。


改めてネギ・ワカメ、それからラー油を加えてうどんをすすると、やはり辛味を加えた方がつけ汁の美味しさが際立った。次回利用する際は最初からラー油を投入して食べるとしよう。

実のところ株式会社のみものは、「カレーは飲み物。」の印象が強いが、店舗数は「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」の方が多く、ブランドとしての露出も多い印象。

つまり同社は麺業態の展開にも力を入れているようだ。仮にそうだとすると、この武讃もまた、今後店舗を広げる可能性がある。武蔵野 + 讃岐を掛け合わせた新時代のハイブリッドうどんは、どれだけ浸透するのか。今後が楽しみだ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 肉汁うどん 武讃
住所 東京都千代田区神田小川町3-2-63
時間 11:00~16:00 17:30~21:30
定休日 なし

参考リンク:PRTIMES株式会社のみもの
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24