
私(佐藤)は2024年の4月に、ダイソーの格安イヤホンに出会った。税込550円なのに音が良いとの噂を聞き付け、実際に試聴してみたところ、1000円以下とは思えないほどの音質に度肝を抜かれて、以来格安イヤホンを聞き比べる企画を展開したのであった。
あれから2年を経て、久しぶりにダイソーのイヤホンコーナーを覗いてみると、以前感動したモデルはなくなっていた。それに代わって型番の異なるモデルを発見し、再び試聴したところ人知れず進化していると判明。
加えて、有線イヤホン初心者には見分けがつかないくらい分化していることもわかった。
・550円を超える音質
2024年4月当時、ダイソーはハイレゾ対応の有線イヤホンは2種類取り扱っていた。「550円なのに音が良い」との噂を聞き付けた私は、まずは型番の若い「6071」を購入。その後にすぐに「7301」も購入している。
なぜ7301も購入したかというと、6071の音が実際に良かったからだ。その衝撃は相当なもので「550円で音がそんなに良いはずがない」と決めつけていた分、驚きも大きかった。1000円台で音が良いと言われるならまだわかるけど、その半額で良音質を想像できなかったのである。
その決めつけはあっさりと崩れ去り、低価格でも良い音は存在すると知って、そこから格安イヤホン探訪シリーズをスタートさせたのであった。
・製品仕様は変わっていないが
さて、あれから2年。現在も同じ型番のものは売っているのか? そう思って、お店を訪ねたら、現在は2つの型番のものは見当たらず、新たに「4866」を発見した。製品仕様を確認すると、以前と変わっていないような……。
出力音圧レベル・再生周波数帯域・インピーダンスからマイク周波数特性、ケーブルの長さに至るまでまったく変わっていない。
型番だけが変わって、音質は変わっていない可能性も否めない。だが、きっと何かある。そう信じて購入してみた。
箱から出すと、なんと袋に入っている! 以前は製品が直接箱に入っていたはず。袋がついただけでも大きな進化だ。
実物を見ると、初めて目にするモデルなのに既視感アリアリ。製品仕様にあったように、前のモデルを完全に踏襲しているので、既視感があって当然だな。
イヤーピースは1サイズでおそらくサイズ的には「M」と思われる。私の耳穴にはちょうど良い大きさだ。
6071と見比べてみると、ほぼ同じ。本体部分には持ちやすいように「へこみ」が施されている。見た目にわかる変化はそれくらいかな。
・以前のモデルと聞き比べ
さて、実際に音を聞き比べてみるとしよう。久しぶりの聞き比べなのでわかりやすい曲がいい。『ロッキーのテーマ』(作曲ビル・コンティ、演奏シエナ・ウインド・オーケストラ)で行ってみようか。
まずは旧モデルの6071から。
初めて聞いたダイソーの格安イヤホンがコレだったわけだが、久しぶりに聞くと、相変わらず550円という売り値を凌駕する、とてつもない高音を奏でてくれる。パッキパキの金管アンサンブルは、まさしくこの曲にふさわしいと言えるだろう。
だが、音が硬すぎて高音が鼓膜に突き刺さってくる。普段かなりの音量で音楽を聞いているけど、尖り過ぎててさすがに音量を下げた。とはいえ、価格を超える音質は健在である。
続いて4866でも聞いてみよう。
こちらは6071に比べると、中音域に音の広がりを感じる。鼓膜に突き刺さるようなうるささはほとんどない。なるほど、これは以前のモデルに比べて、音の解像度を上げてバランスをチューニングしたようだ。
振り返れば、「6071」→「7301」と進化し、この「4866」でさらに耳障りの良い音を目指したのだろう。同一価格のまま音質を上げてくるダイソーに、企業として矜持を感じる。
・低、中、高音域 + 1モデルに
音の進化は喜ばしいんだけど、気になることがある。パッケージをよく見てみると、左下に音質を示すパラメーターが載っていた。それによると、このモデルは「低音域」に重きを置いているらしい。
ということはつまり、高音域と中音域のモデルもあるってことでは? 私の訪ねたお店にはこれしか売っていなかったのだが、ダイソーのオンラインストアを見ると、やはりあった!
低・中・高音域の3モデルに加えて、Type-Cに対応したモデルまであって、それらをパッケージで見分けることが難しい! 全部一緒に見えるじゃないか!
これから購入をお考えの方のために、それぞれについて説明しておこう。
4866 低音域・高解像度
4873 中音域・高解像度
4842 高音域・高解像度
0251 Type-C・低音域・DAC(デジタルアナログコンバーター)搭載
それぞれの色は違うんだけど、青! とか赤! とかのハッキリした色の違いではないので、見分けもつけにくい。音質にそこまで関心がなく、イヤホンをあまり知らない人には判別できないのでは?
おそらく最近のスマホ端末はType-C接続が主流なので、「0251」を買っておけば間違いないだろう。ちなみに「DAC(デジタルアナログコンバーター)」とはデジタル信号をアナログ信号に変換する装置を指す。わかりやすく言えば、「音が柔らかく聞こえる装置」と思っていい。
とにかく、ダイソーの格安イヤホンはいまだに進化している。安くて良い音の有線イヤホンをお探しなら、Type-C対応の「0251」がおすすめ。それ以外ならイヤホンジャックの変換コネクタを買って、そのほかの型番のものを買うといいだろう。
それにしても、ダイソーの有線イヤホンへのこだわりはハンパではない。
佐藤英典











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