最近、週末のたびに天気予報が寒波の到来を告げている。震えつつなんとか耐えてはいるが、毎年のことながらツラすぎるっ!

そんなある日、ワークマンの防寒着『XShelter(エックスシェルター)』に関する噂を耳にした。なんでもこの上着を着れば、外気温の変化をすべて「無」にできるらしいのだ。

……本当だろうか? 確かめるため真冬の山道へバイクで出かけてみることにした。

・着る断熱材『エックスシェルター』

ワークマンの『XShelter(エックスシェルター)』自体は、当サイトでも何度か紹介してきた。

「着る断熱材」というキャッチコピーで販売されており、住宅用断熱材の技術を応用した素材が使われている。中綿の有無やベンチレーションの種類を選べば、真夏から真冬まで快適に過ごせるというスゴいアイテムだ。


今回筆者が購入したのは『断熱α防水防寒ジャケット(税込5800円)』、中綿タイプのジャケットだ。

寒さを防ぐだけでなく、吸光発熱・耐水圧(15000mm)・透湿(30000g/㎡/24h)と高性能。それでいて驚くほど軽く、普段着としても違和感のないデザイン性も備えている。


ハッキリ言って、こんな高機能ウェアを1万円以下で買えるのは異常。アウトドアブランドなら2万円以上してもおかしくないレベルである。

……だが、筆者はこのエックスシェルターを本気で信じることができていない。だって5800円だぜ? いくらワークマンといえど、こんなに安価で優れた断熱ウェアなんて作れるハズがないじゃないか。


ってことで、寒波が到来した真冬のある日。あえてバイクで山道へ出かけてみることにした。

エックスシェルターの下に着るのは長袖Tシャツ1枚。

しかもヒートテック的なやつじゃなくて、夏に重宝する速乾タイプ。


バイクの走行中の体感温度は、気温マイナス10度ほどと言われている。この格好で耐えられたならエックスシェルターの性能は本物と言えよう。いざ、検証開始!

なお安全のため、Tシャツの上からインナープロテクターを着用。そして筆者の愛車クロスカブには大きなスクリーンを取り付けているため、走行中は可能な限り立ち上がり、上半身にしっかりと風を当てながら検証しました。


・極寒ツーリングの結果は…

検証日は寒波が報じられた某日。朝10時、近所の峠へ向けて出発した。

家を出て30分ほどは渋滞にハマる。気温は10度ほどだが、すでにエックスシェルターの威力を感じた。

ストップ&ゴーと強い日差し、そしてフロントファスナーとボタンの防風性の高さのおかげで、寒いどころか暑くて汗ばんできた。


渋滞を抜け、田舎道へと入ってからが本番。

標高が上がるにつれ気温が下がり、日も陰って風が吹き始めた。道路脇の気温計は2~4度を示している。数字を見ると急に寒く感じるのが人間の不思議なところで、特に袖から入る風が存在感を増した。


しかし不思議なのが、致命的な冷気は伝わってこないこと。確かに風を全身に浴びると中綿越しに気温は感じられるものの、体の芯が冷える感覚はない。

例えるならば、室内で窓際の壁を触って「今日は寒いからヒンヤリしてるなぁ」と思う程度の感覚。通常の服で屋外に立っているときの刺すような寒さとは、まったくの別物だ。


結局1時間ほど走ってみても一切ツラくなく、「実はそんなに寒くないのか?」と気になり始めたためTシャツ1枚になってみたところ……

ヒィッ、激寒っ! 一気に身体が冷えてブルブルッと震えが駆け抜け、涙まで出てきた。

それもそのはず。この日は気圧の影響で風が吹き荒れる悪天候。こんな中でバイクに乗っても一切寒くなかっただなんて、エックスシェルターの実力は間違いなく本物だよ……。


・冬はコレ1枚あればイイ

──ということで、圧倒的な防寒性能を実感することができたワークマンの『XShelter(エックスシェルター)』。

バイク乗り目線で考えると、通勤や通学目的の短時間のライドなら 真冬でもコレ1枚あればOK。ただし本格的なツーリングを楽しむ際は、中にライトダウンを足すと安心だろう。


もちろんバイク以外でも、日常生活や屋外作業中の防寒着としてイチオシだ。

筆者も購入後しばらくテストしているが、強風の中で1日立ち仕事をした日雪が降る中でお出かけした日も、まったく体調を崩さず快適に過ごせている。

それでいてデザインも安っぽくなく、家族から「そのジャケットいいじゃん」と褒められるほど。これが5800円というのは嬉しいを通り越して怖いレベルだ。

残念ながら今年分はすでに売り切れが多く、サイズやカラーによってはたまに在庫がある程度。来年も販売されると思うので、気になる方は早めにチェックしてほしい。

参考リンク:ワークマン『エックスシェルター(R)断熱α防水防寒ジャケット』
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

▼ハイネックで首からの風が入りにくい点も、バイク乗り的には高評価。ネックウォーマーいらずで暖かかったです!