もはや日常に溶け込み始めている生成AI。そういう私(佐藤)も毎日利用している。すでにGoogle検索を使う頻度はめっきり減り、調べたいことは「Gemini」に丸投げ。まだ完全に信用に足るレベルではないので、Geminiから得た回答を元に再度調べ直すようにしているが、すでに欠くことのできない相棒だ。

……と、そういえば、アップルにも音声アシスタントはあったよなあ。それもずいぶん前から端末に搭載されてたはず。……そう! 「Siri」だ。2011年にはリリースされてたはずなのに、今では使わなくなったし、話題も聞かなくなった気がする。

ひょっとして今の生成AIならSiriを使えるんじゃない? ってことで、GeminiにSiriを操作させてみたら、かなりシュールな緩い漫才みたいになりました。

・GeminiはSiriを使えるか?

検証に使用するのは、私が昨年購入したAndroid端末「Mototola razr50」、これでGeniniを使用する。一方iPhoneは「SE」の第2世代だ。Androidに買い替えて以降は、iOS端末が必要な時だけ使うサブ機として持ち歩いている。


今回検証するに当たって、私が知らなかった事実がある。それはGeminiでSiriを操作すること自体は可能のようだが、Geminiは「Hey Siri」と言えないのだ。リアルタイム音声サポートの「Gemini Live」でも「Hey Siri」と発話できない。

これは誤操作を防ぐため、そのような仕様になっているのである。また最近はiOS側でも声紋をとってユーザーの声にだけ反応するようになっているため、仮に言えたとしても、Geniniの呼びかけには反応しないのである。

そこでホームボタン長押しで起動するように設定して、Siriを使用する。


一方Geminiの方にも発話のきっかけが必要なので、私が「はい」と言ったら「冗談を言って」と発言するように指示しておく。その声をSiriに聞かせれば、冗談を言ってくれるはずだ。

ちなみに「明日の天気を教えて」などを指示しても良いのだが、冗談の方が話す文字量が多いので、これを指示することにした。


では、さっそく挑戦開始! ホームボタンを押してSiriを呼び出してスタンバイOK!

続けて「はい」といってGeminiに発言させた。


Gemini「冗談を言って」

Siri「……」


あら? Geminiが言い終わる前にSiriが終了してしまった。どうも、Geminiの反応が遅い。おそらく無料版を使っているので「冗談を言って」と発言し始めるのに、時間がかかるようだ。それならもっと早く「はい」と言えばいい。ではあらためて……。


「はい」(と言った後にSiriを起動)

Gemini「冗談を言って」

Siri「……」


う~ん、まだ遅い。もっと早くGeminiに言わせないと。何度か試行錯誤を繰り返していたら、何がきっかけだったのかわからないけど、Siriが急に「そうですね」と言った。するとすかさずGeminiが……。


Gemini「カバが歯医者に行きました。先生が「口を大きく開けてと言うと、カバは……」

なんだ? 急にGeminiが話し出した。まさかお前が冗談を言うつもりなのか!? だが、それからしばらく黙ったまま。

Gemini「……」

「何だよ?」

Gemini「あ~んと言いました」

「なんだコリャ!?」


よくわからないまま、その発話は終了した。一体何だったんだ!?


・ついに来た! ……が

音声の声を変えてみたり、スマホ間の距離や角度を変えたりしつつ、何度も繰り返しいたところ、その瞬間は来た!


「はい」

Gemini「冗談を言って」

Siri「アメリカンジョークを勉強したことがあります」


ヨッシャ、キターッ! と思ったら、なぜかGeminiが口を挟んできた。


Siri「ある子どもがお母さんに言いました」

Gemni「カウボーイが犬を連れてバーに入りました」


黙れ、Gemini! せっかくSiriが話始めたのに邪魔すんなよ! 聞こえないだろうがッ!! せっかくチャンスが来たのに、謎にGeminiが被せてきて、十分に聞き取れなかった。もう1回やり直しだ。


「はい」

Gemini「冗談を言って」

Siri「場がシラケる覚悟でオヤジギャグを1発」


ヨッシ、来た! しゃべるなよ、Gemini。


Siri「ゴッホは風邪でゴッホン、ダヴィンチは遅刻で大ピンチ」


……つまんねえ~……。でも言ってくれただけでOK! いい仕事したぞ、Siri。っとここで、またすかさずGeminiがツッコミを入れた。


Gemini「あ、すみません。ちょっと笑いのツボがわからなかったみたいです」


なんと! Gemini、いいツッコミじゃねえか! やれば出来る。2人ともお疲れさん!

ということで、AIがAIを使った結果、緩い漫才みたいになりました。コレ、何の検証だったっけ!? まあいいや、楽しかったので、みんなも試してみて~!


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:Gemini

▼動画でご覧ください。シュールです……


▼2011年のSiriリリース当時は英語しか使えなかった。発音の下手は私は指示を聞き取ってもらえなかったんだよなあ…