時は夜。インドネシアのことを散々常夏と言ってきたが、私が住んでいる街は夜になると冷える。

こういう冷えてる時はやっぱり温かいものが一番だよなー。日本だとラーメンとか、おでんとか。

そう思っていると、「トゥントゥン」と腹の虫を鳴かせる音がどこからか鳴り響いた。

その音の正体は歩く屋台。店主さんの2本足に屋台の2つのタイヤと1本の支えがあることから、こういった歩く屋台を「Kaki Lima(5本足)」と呼んでいる。

こちらは焼き飯や麺を出してくれる屋台で夜になると増える。焼き飯は夜に食べるものだという考え・価値観が定着している。なんでだろうね。

晩ごはんは食べたが、なんだかまだお腹空いてるし何より温かいものが食べたい。というわけで、インドネシア風焼き飯「ナシ・ゴレン」を頼んでみた。


注文すると店主はすかさず準備に取り掛かる。にんにくや玉ねぎを切ったり、中華鍋に油を引いてササッと炒める。日本で食べられるチャーハンと何ら変わらない作り方だろう。

白だったご飯が……

どんどん赤くなっていく。

20時43分に注文して、20時46分に出来上がった。お腹すいてたからすげー時間かかったように感じたけど、たったの3分で完成させたぞ。まさに爆速。私だったら味付けに戸惑って30分ぐらいはかかる。


出来上がったのが「Nasi Goreng Merah(赤いナシ・ゴレン)」。名前の通り、ご飯が赤い。

これは赤飯を使ったからとか、高速で調理したら出血して赤に染まったとかではない。赤の正体は「トマトケチャップ」だ。場合によっては唐辛子から作られるソース「サンバル」。辛口を頼んでないので、これは100パートマトケチャップ。

インドネシアだとね、こういう焼き飯が多いんだよね。トマトケチャップを使って赤く染まってるか、甘醤油を使ってちょっと黒く染まってるかの2パターンが多い。


でもこれがマジで美味しい。ホッカホカの焼き飯がすぐに食べられて、お値段なんと1万5千ルピア(約137円)。日本のコンビニのおにぎり一つのお値段で焼き立て熱々の焼き飯が楽しめる。

お腹空いてる人がいないか、屋台はパトロールするかのように決まった時間に巡回している。食べたくなったらお金とお皿を持って呼べばすぐに作ってくれる。


ナシ・ゴレンなんてどこでも買えるし、モールや専門店でお金を出せば「レベルの高い」ナシ・ゴレンが楽しめる。が、やっぱりこういうのが一番美味かったりするんだよね。

というわけで、Sampai Jumpa Lagi!


執筆:アキル
Photo:RocketNews24