日本屈指の高級タウンである銀座。ハイブランドや百貨店が建ち並び、ところどころハイカラなデザインも垣間見える表通りの街並みのハイっぷりは、見てるだけで楽しい。そんなわけで銀座をきょろきょろ歩いていたところ、路地裏に謎の行列を発見した。

それは『九寨溝(きゅうさいこう)』というガチ中華の店。オープンは11時30分のようで現在11時15分なので、オープン待ちの行列だ。ただ、店外に掲出されたメニュー表を見てもオープン前から並ぶような店とは思えない。五目炒飯が税込935円と価格帯も普通。

めっちゃウマイとかだろうか? いずれにせよ昼時だし、銀座にしてはメニューも別に高いわけではなかったので並んでみたところ、入店して衝撃を受けた

・ランチタイムサービスの存在

オープンまでの15分で後ろに伸びていく列。どうやら私(中澤)は良いタイミングで並んだようだが、やっぱり解せない。伸びていく行列には老若男女いるんだけど、よく見ると高校生っぽいグループも並んでいる。外国人が行列してるのはよく見かけるけど、銀座のガチ中華のランチに高校生が並ぶの珍しくない?

と、そう思っているうちにオープン時間になって店員さんが自動ドアの鍵を開けた。お店は入口すぐが階段になっていて2階にある。階段を上って入店してみると、受付前で店員さんに「食べ放題ですか?」と聞かれた。え、食べ放題って何の話ですのん?

・衝撃

店員さんによると、ランチは中華料理20種以上が1200円で時間無制限の食べ放題をやっているらしい。1200円て! 時間無制限て!!

説明と同時に店員さんが指さした方を見ると、確かに長机に20種類くらいの大皿料理が並んでいた。ミニとかじゃなくてガチのビュッフェですやん!!

さらに、「小籠包無料サービスはつけますか?」と聞かれたので、とりあえずYESと答えた。物価高などで世の食べ放題相場が2000円台から3000円台へ上昇する中、ガチ食べ放題1200円の時点で破格だというのに、さらに小籠包無料サービスはもはやコスパの反乱だ。ガチ中華界の黄巾の乱である。

・乱世

まだ席についただけなのにガチ中華三国志が始まる予感まで感じた。だが、もちろんこれはただの予感では終わらなかった。食べてみたところ……

ベースは四川料理のようだけど、コクがあって日本人でもとっつきやすい味になっている。特に気に入ったのは鶏の甘酢揚げみたいな一品。濃厚な甘辛さがついた鶏唐揚げがシャキッとした野菜と和えられていて、中華の風を感じつつも美味しい。

1200円という価格でも高級中華と戦えるクオリティー。『三国志』で言うなら、貧しい生まれから身を立てた劉備玄徳のようではないか。

ちなみに、このランチ、ドリンクバーも無料となっている。ドリンクバーはコーラやオレンジジュースやお茶はもちろん、コーヒーも飲めるようになっていた。いやぁ~乱世乱世!

・看板なし

そんなわけで、群雄割拠のガチ中華に一石を投じるコスパである『九寨溝』のランチ。ランチ食べ放題って大体店頭に看板とか出てるけど、食べ終わって出てみてもやはり一切食べ放題の看板はなく、何事もないかのように「スン…」としているところがまた衝撃だった。中がコスパの乱世となっていることに誰が気づくだろうか

とは言え、前述の通りオープン前に行列ができていたくらいだから知る人ぞ知る店なのであろう。まさしく、入ってみないと実態が分からない穴場。銀座の路地裏にこんな店があったとは。もし、私が劉備玄徳だったらこう言うかもしれない。「これコスパ、これ質、よく人を服す」と。

・今回紹介した店舗の情報

店名 九寨溝(きゅうさいこう)銀座店
住所 東京都中央区銀座7-3-13 ニューギンザビル一号館2階
営業時間 月~土11:30~15:00、17:00~7:00
/ 日11:30~15:00、17:00~22:00
定休日 無休

参考リンク:九寨溝(きゅうさいこう)銀座店
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼席料などもなく、ガチで1200円ポッキリだ

▼今の世の中、この食べ放題が1200円は凄い

▼ドリンクバーつき