岐阜県飛騨地域。言わずと知れたブランド牛「飛騨牛」が育てられている場所だ。

筆者ももちろん飛騨牛のことは知っていたけど、それ以外のご当地グルメについてはお恥ずかしながらほぼ無知だった。

しかし……楽天市場で見つけた「飛騨のたから箱」という福袋を開封し終わった今は違う。


・訳ありとのことだったけど……

「飛騨のたから箱」は、楽天市場にある「ヒダカラ商店」というショップで販売されていた。

LサイズとMサイズの2種類があり、今回はMサイズの方を購入。価格は税込み3500円だった。

いわゆるフードロス削減のための福袋のため、賞味期限が1週間前後の訳あり商品が入ることもあるそうだ。


何の商品が届くかは基本的にお任せだが、お惣菜のうち1個には必ず飛騨牛が使われているそうだ。さすが本場、太っ腹である。

果たしてどんなグルメが届いたのか、ワクワクしながら段ボールを開けてみると……


おおお、想像以上にいろんなジャンルの食べ物が入ってる! 順番に中身を確認していこう。


まずは必ず入っているラーメンセットが1箱。商品ページの画像によると、これだけで2000円相当になるそうだ。


開封してみると麺が5袋醤油と味噌のスープが2袋ずつ、塩麹スープが1袋入っていた。


続いてお惣菜が4種類。豚の角煮飛騨牛の牛すじ煮込みの肉料理2つ、


塩こうじの鍋スープ「めしどろぼ漬」と書かれた漬物が入っていた。


最後にお菓子が3種類。飛騨地域にある「打保屋(うつぼや)」というメーカーの「三嶋豆(みしままめ)」「げんこつきなこ」という袋入りのお菓子と……


プレーン味とチョコ味のおからクッキーというラインナップだった。


ちなみに気になる賞味期限だが、今回届いた商品の中には「急いで食べなきゃ!」と思うものは入っていなかった。

短いものでも2ヶ月、長いものだと7か月ほど余裕がある。これならじっくりとそれぞれの味を楽しめそう!

とはいえ今回は運がよかっただけかもしれないので、もし購入を検討する場合はその点にだけ気を付けてほしい。


・バラエティ豊かな味

それにしても、筆者が住んでいる新潟県周辺では見たことのない商品ばかりだ……! さっそく気になった商品をいくつか食べてみることにした。


まずはいちばん気になっていた飛騨牛の牛すじ煮込みから。

私事だが、筆者は飛騨牛を食べるのはこれが初めて。

いったいどんな味なのか、ドキドキしながら口の中に入れてみると……


柔らか~~~い……! 少し噛んだだけで、ほろほろと牛肉の塊が崩れていく。

表面に絡んでいるたれは濃厚な甘じょっぱさなのに、それに肉の旨みが全然負けてない。これが飛騨牛か……

お米との相性も抜群で、ごはんが進みまくる味だった。


続いて豚の角煮。


こっちもサラッとしたたれが全体に絡んでいておいしい~!! 一緒に入っていたゆで卵にもまんべんなく甘じょっぱい味がしみ込んでいた。


一点「あれ?」と思ったのは、角煮にしては肉質がちょっと固めだったこと。味は間違いなく豚肉なんだけど、部位の問題なのかツナの塊を食べてるみたいな食感だった。

とはいえ個人的には、これはこれでさっぱりしていて悪くないと思った。


続いて「めしどろぼ漬」。


袋に書いてあった説明文から、どうやら「めしどろぼう漬」とも呼ばれる赤かぶの漬物らしいということは分かったけど……あまりにも初対面すぎて、味が全く予想できない。

緊張しつつも食べてみると──……


なるほど、確かにごはん泥棒だ。

酸っぱさとほんの少しの辛さ、コリコリした食感がお米にめちゃくちゃ合う。なんとなく「しば漬け」を連想させる味だった。

家族にも「おいしい」と好評で、現在我が家では想像以上のスピードでこの「めしどろぼ漬」が消えていっている。


最後に「三嶋豆」。


表面が真っ白な砂糖の衣でコーティングされたカリカリの大豆だ。素朴だけど、甘さと香ばしさのバランスが絶妙で癖になる。

一粒一粒が小さい上に軽い食感なことも相まって、一度食べると止まらなくなってしまうおいしさのお菓子だった。


・飛騨のイメージが変わった

いや~、飛騨牛から豆菓子まで想像以上に幅広いラインナップだったな。

どの食べ物もおいしくて、今まで持っていた「飛騨といえば飛騨牛」というイメージが一変した。

今後は「飛騨の食べ物と言ったら?」と聞かれた時に、めしどろぼ漬や三嶋豆も候補になりそう。


満足できたところで、最後にこの福袋がどのくらいお得なのかを調べてみた。

「三嶋豆」と「げんこつきなこ」は同じショップで販売されていなかったので、メーカーである「打保屋(うつぼや)」のオンラインショップでの値段を参考にしている。

また「飛騨牛の牛すじ煮込み」と「豚の角煮」は調べても値段が全く分からなかったため、合計額から除外させてもらった。


その結果、それぞれの商品を単品で購入した場合の合計額は「飛騨牛の牛すじ煮込み」と「豚の角煮」を除いて3518円となった。

福袋の値段が3500円だったので、ここに牛すじ煮込みと豚の角煮がつくことを考えると確実にお得だと言えるだろう。

ちなみに新春特別企画として、2025年12月1日から2026年1月31日までに福袋を購入した人に抽選で飛騨牛そのものや飛騨牛を使ったグルメが当たるキャンペーンを開催しているようだ。

応募にはレビューの記入とアンケートへの回答が必要だそうだが、気になる方は新年の運試しとして挑戦してみるのもアリかもしれない。

参考リンク:楽天市場
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

▼おからクッキーの箱の内側に描かれていたイラストがかわいかった