12月に入ると一気に冬らしさが増したことで、しっかりとした防寒対策をしなければいけなくなった。ただ、もう暖か系のインナーは限界まで出し尽くしたような気もする……と思っていたら!

ワークマンが「極」なる明らかに強そうなインナーを出していた。なんとこれ「シン・ホッとする」シリーズで一番あたたかいらしい。

極は上下2種類で各1500円。最近の物価高、そして厚めな生地なことを考えるとインナー系の中でもリーズナブルな部類だと言えるが、HPで詳細を調べていたら気になるコメントがついていた。なんでも「サイズが小さく感じる」というのだ。

メーカーによってサイズ感は多少なりとも変わってくるものだが、はたしてどれくらい違うのか。私は普段Mサイズを選ぶから、今回はLサイズを購入して確かめてみた。

ひとまず袋から出してみると、どこにでもあるインナーのようにしか見えない。素材は「レーヨン55%、ポリエステル20%、アクリル10%、ポリウレタン9%、シルク3%、ウール3%」。しっかり厚手で触り心地はよい。


そして比較対象として用意したのは、ユニクロの超極暖(Lサイズ)。値段はワークマンのほぼ倍である2990円だった。

素材は「ポリエステル35%、アクリル34%、レーヨン23%、ポリウレタン8%(35%リサイクルポリエステル繊維を使用)」といった感じでわりと似ているが、まずはサイズ感の違いを確認しよう。


てことで、手っ取り早く重ねてみたところ……おぉ!


明らかに違うッ……!


同じLサイズで似た素材ながら、それぞれ違っていて興味深い。どちらかというと白いユニクロの方がゆったりめである。

一方ワークマンは身丈がやや長め。では実際に着てみたらどうだ。


パッと見だと似たような感じだが、実際には結構違ったというのが正直な感想である。

見た目からゆったりしていたユニクロがフワッと着られたのに対し、ワークマンは「ピタッ」という表現がしっくりくる。

特に腕部分は絡みつくような感覚で、袖を通した瞬間は圧迫されているような気もした。もしMサイズであれば、コメントがついていたように小さく感じたかもしれない。

ただ、これは個人的にピタピタが苦手でやや太り気味だからなのも否めない。着ていたら自然と慣れていったし、このへんの感覚は人によって異なってくるだろう。


なお、「極」の下は膝あたりが同じくキツめ。とはいえ、こちらも慣れたら気にならなかった……っていうか、下の暖か系はそもそもこんな風にピチッとするもんかも。

それじゃあ肝心の暖かさはどうか。「極」の上はアウター見え仕様とのことだったので、インナーの上にダウンだけ羽織って出社してみたのだが……

この日、風が強くて最高気温10度ちょいだったのに不思議と十分暖かい。寒さを感じなかったし暖房の効いた室内だと逆に暑いくらいで、防寒対策はバッチリであった。


ちなみにダウンを脱ぐと、やや部屋着っぽくなるのが正直なところ。アウター見え仕様とはいっても、ダウンなり、パーカーなり、ちょっとした羽織るものがあると見た目はいいだろう。

──以上を踏まえると、最終的な分かれ道はピチッとなる感触を気にするかどうか。値段が1500円だし、暖かさはしっかりしているから選択肢の1つとして参考になれば幸いだ。

参考リンク:ワークマン
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼商品の詳細はこう(ワークマン)

▼こちらはユニクロ

▼Mサイズのダウンを着るとこんな感じ。違和感はないが、やや身丈が長いかな