編集部のメンバーがおすすめ商品を持ち寄り、当サイトの編集長GO羽鳥がジャッジする「おすすめ○○選手権」。2025年最後の今回のお題は「チキン」である。それぞれがおすすめ商品を持ち寄って、羽鳥にジャッジしてもらう。

フライドチキンではなく、あえてチキンとしたのは、何かと奇をてらった選択をするメンバーの力量を試す意図がある。フライドなのかローストなのか、はたまたそれらとも違うチキン料理を用意するのか? クリスマスの参考になる商品を、きっと持ち寄ってくれるはず。

今回は当日不在のメンバーを含めて9名で参戦。その結果、過去一の波乱が巻き起こったのである。来年もこの企画を続けて良いものか、真剣に悩むレベル。戦いの結末を見届けてくれ! 動画もあるぞい!

・チキンで勝負!

先にも述べたが今回のチキンはクリスマス用である。普段からグルメ記事を書く編集部のメンバーであれば、きっと読者の皆さんに役立つ気の利いた商品を知っているはずだ。

ジャッジする羽鳥も、当サイトの編集長である以上、それらの中から読者の皆さんに喜ばれる最良の商品を選び出すに違いない。

さて、現在の戦績は以下の通り。前回のコロッケパンで、久しぶりにあひるねこが勝利して、古沢・サンジュンの2勝に並んだ。結局この1年、原田は勝利を得ることなく終わるのか。それとも最後に1勝を飾るか!?

6勝:佐藤、4勝:砂子間、3勝:御花畑、Yoshio、中澤、2勝:古沢・サンジュン、あひるねこ、1勝:和才、0勝:原田。

さて、クリスマスの王道にして定番のチキンであるがゆえに、今回はそこまで波乱もなく静かに2025年の最終回を迎えると思っていたのだが、開幕直前に不安な要素が判明した。

実は羽鳥、チキンをそれほど食わないというのである。皆さんはもうお忘れかと思うのだが、2018年に編集部のメンバー8人でケンタッキーフライドチキンの食べ放題に挑んだことがあった。

そのとき羽鳥はビスケットばかり食べていたのである。チキン食べ放題なのにだ。後に発覚したのだが、羽鳥は「チキンの食べ方がわからない」から、ビスケットを食ってたとのこと。食べ方? そんなのある? キレイに食べたいという気持ちはわかるけど、好きに食べたらいいじゃないか。正解なんてないんだから。

……う~ん、この謎のチキンへの苦手意識がどう働くのか? せめて自分の苦手意識は置いておいて、読者の皆さんに役立つジャッジをしてくれると良いのだが……。では、さっそくメンバーの購入商品を紹介していこう。なお、メンバーの名前のあとについている星印は、1位を取った回数を示している。


◆古沢崇道☆☆ ケンタッキーフライドチキン「オリジナルチキン」 税込310円


古沢「今回、僕はケンタッキーを買ってきました。もしかしたら誰かと被るかな? とも思いましたけど、みんながあえて避ける方に賭けて、買って来ました。まあ、これは鉄板ですから、勝利は確実だと思います」


◆あひるねこ☆☆ ケンタッキーフライドチキン「オリジナルチキン」 税込310円


あひるねこ「僕はですね、前回のかつ丼勝負のときに「なぜ、かつやじゃないんだ?」という意見を多数頂きましたので、それもそうだなと思って、今回のチキンはケンタにした次第です」


◆佐藤英典☆☆☆☆☆☆ ファーマーズチキン 「ロティサリーチキン(1羽)」 税込3000円


佐藤「やっぱね、こういう企画の時にはね、絵的に強いものも用意した方が見応えがあってもんでしょ。それなのになにやらふざけたチョイスをしてるヤツもいてね、マジでいい加減にしろと。読者を舐めんなと思いますよ。不出来な者ばっかり在籍する編集部で本当にすみません。年長者としてお詫び申し上げます……」


◆中澤星児☆☆☆ ドミノピザ 「プレミアムローストチキン」 税込790円


中澤「勝負に先立って、いろいろチキン商品を食べてみたんだけど、僕は揚げてるヤツはあまり好みでないことに気づいたんですよね。それでローストチキンにしたんですけど、佐藤さんのあんなの出されたら、負けますよ。今回はまあ、羽鳥さんがこのチキンをどう評価するか、見たいところです」


◆原田たかし ネネチキン 「スノーウィングチキン(ハーフ骨あり)」 税込1925円


原田「最近の傾向では、羽鳥さんはチーズのものを選びがちだと思ってます。まあ、どこまで本人が味をわかってるかはさておいても、チーズに弱い節があるので、新大久保のネネチキンのコレにしました。これは粉チーズたっぷりかかってるので、きっとこの手の味に弱いはずです」


◆P.K.サンジュン☆☆ モスバーガー 「モスチキン」 税込320円


サンジュン「クリスマスチキンといえば、僕は断然モスチキンですね。ケンタではなくね。これを食べた人で、合わなかった人は1人もいない。みんな好き、僕も好きです。ケンタにも勝てると信じてます」


◆和才雄一郎☆ 丸政 「山賊揚げ」 税込999円


和才「今日はきっとケンタみたいな「洋」の味のものが揃うと睨みました。そこで僕は総菜や弁当で有名な丸政のこの山賊揚げを持ってきました。見た目にもデカく味も濃いめ。多分、羽鳥さんは脂っこいチキンが苦手のはずなので、これを選んでくれると思います」


◆Yoshio☆☆☆ 無印良品 「現地に学ぶインド ローストチキンのスパイシーカレー」 税込350円


Yoshio「先月の無印週間で買って、1発で気に入ったのがこのカレーです」

佐藤「今日はチキンだって言ってるだろ」

Yoshio「え? チキンカレー」

佐藤「カレーだろうが!」

Yoshio「チキンも入ってるよ。コレほんとに美味しくて、羽鳥さんは好きなはず。がんばるぞ!」


◆砂子間正貫☆☆☆☆ 日清 「チキンラーメン」 税込」614円(5食入り)


当日欠席だった砂子間は、前日私にチキンラーメンを託した。その際になぜコレを選んでかを尋ね忘れたが、尋ねたところで大した理由を話すこともないだろうから、割愛させて頂く。時間の無駄だ。


ということで、9名参加で8品揃った。そのうち2つがラーメンとカレーというふざけた状況に。こいつらマジで、いつになったらちゃんとやるつもりなのか。企画を仕切る身としては頭が痛い……。

とはいえ、選ぶのは羽鳥。選ばれた者が勝ち、勝者である。どんな結末が待ち構えているのか!?


では、ジャッジ羽鳥の入場です!


佐藤「はい、今日もよろしくお願いします~」

羽鳥「お願いしま~す」


佐藤「今日のラインナップはどうですか?」

羽鳥「これもチキンに入るの?」

佐藤「まあ一応無制限1本勝負だからね。本人たちがそうだと言えば、そうなんでしょう」


佐藤「で、羽鳥さんはチキン。どうですか? 好きですか? あまり食べてる印象はないけど」

羽鳥「好きなんだけどねえ、あまり食べないかなあ。食べるのが下手だからケンタも食べない

中澤「食べ方が下手だから食わないって珍しいですね。味が好きじゃないとかならわかるけど」

羽鳥「味は好きだよ。好きなんだけどね……」


羽鳥「じゃあ、さっそく行きますよ。まずはコレ、チキンラーメンから行くよ

あひるねこ「めっちゃ伸びてる」

佐藤「だいぶ早く準備してたからね、仕方がない」


羽鳥「頂きます」

中澤「汁がない(笑)」

原田「伸びまくって、汁なし麺みたいになってますね(笑)」


羽鳥「やっぱたまに食うと美味いよね」

サンジュン「わかる。たしかにたまに食うと美味い」


羽鳥次はね、カレーにします。いつも邪道が最後だけど、今日は邪道を先にします。これ、ごろチキってヤツ?

あひるねこ「うちで何回ごろチキを取り上げてきたことか。編集長なのに、いまだにごろチキを把握してないとは驚きだ」


羽鳥「食べます」


羽鳥「あれ? これごろチキじゃないか」

あひるねこ「食べてはじめて気づくとは」

中澤「うちのメンバー、みんな多分見ただけでわかるはずなんですけどね。まさか編集長が……」

佐藤「関心がないんだよ」

羽鳥「そんなことないよ」


羽鳥「ここからだね。まずコレ。これはケンタじゃないの?

サンジュン「え? ケンタをナイフ・フォークで食べるの?」

佐藤「手でいいでしょ。ガブっていけばいいじゃない」

羽鳥「え、あ、そうか……」


羽鳥「え~と、うんと~、え~と~……。これどっから食ったらいいの?」

佐藤「好きなところから食えばいいじゃん」

Yoshio「正解とかないから」

羽鳥「え、あ、そうか……」


羽鳥「じゃあ、ここから食べます」


羽鳥「あ、ウマ! ウマッ!!」

あひるねこ「飛び上がるような反応」

原田「刺さりましたね」


羽鳥「そうしたら、次はコレ。こういう食べやすいのは好きだよ」

佐藤ぞれはネネチキンだね」


羽鳥「これもこのまま行くよ」


羽鳥「あ、なんだコレ!? 甘いよ~!」

サンジュン「甘い!?」

古沢「甘いチキンってあるんですね」


羽鳥「なんの味かな? チーズかな? とにかく甘い。ポップコーンみたいな味がする。韓国っぽいな」

中澤「韓国のチキンにありそうですね」


羽鳥「次はこれ行くかな。これはアレじゃないの? 台湾っぽいな」

サンジュン「ジーパイ(鶏排)のことでしょ」

羽鳥「そうソレ。違うの?」


羽鳥「いただきますよ」


羽鳥「待て待て待て待て、待てよ!」

中澤「お! 何かに気づいたらしい」

和才「急に挑発的になりましたね」


羽鳥「これは、アレじゃないか?」

中澤「なんですか? なんで僕にいうんですか?」


羽鳥「ファミチキじゃないか? ………………違うか」


中澤「引っ張るだけ引っ張って、全然違うし」

あひるねこ「猪木が憑依した(笑)」

サンジュン「たしかに猪木っぽかった(笑)」


羽鳥「それで次のコレは~……。コレハナンダイ? クリスマスニ、タベルラシイヤツカイ?

佐藤「どうもローストチキンにアレルギーがあるらしい。これを見たら急にカタコトになったんだが」


羽鳥「コレハ、シチメンチョウナノカイ?」

佐藤「今日はチキンですから。ニワトリですよ。大丈夫?」

羽鳥「え、あ、うん」


羽鳥「これはここから食べていいの?」

佐藤「好きなところから食え! ただのニワトリじゃッ!」


羽鳥「ああ~! ああ~ッ!」

中澤「どうした?」

あひるねこ「どうした?」


羽鳥「あったね、こういうの。お楽しみ献立の給食であったね」

佐藤「おお、急にフラッシュバックしたのかな」

サンジュン「あったあった。年に1回くらいの特別メニュー」

中澤「それで味の感想はナシかな?」


羽鳥「それで次。これこそ台湾のなんとかでしょ」

サンジュン「ジーパイ」

羽鳥「そうソレ。こんなデカいの日本にあるわけないって」

和才「伊勢丹の和食の総菜屋で買って来ました」

羽鳥「あ、そっか……」


羽鳥「いただきます」


羽鳥「う~ん……、なるほどね」

サンジュンあれ? 反応薄くない?」

佐藤「やっぱチキンは好きじゃないんだよ」

羽鳥「そんなことないですよ」

佐藤「少なくとも、好きな人の反応ではないよね」


羽鳥「それで最後はコレね。これこそナイフ・フォークだよね」

佐藤「ナイフ・フォーク持参で来たのに、ほとんど出番なかったから、ようやく活躍するね」


中澤「手袋してるから、手でちぎった方がよくないですか?」

羽鳥「あ、そうか」

サンジュン「その方が早いね」


羽鳥「あ、脚取れた。コレを食えばいいか。頂きますよ」


羽鳥「あ~、ふ~ん……」

佐藤「ほら、絶対好きじゃないって」

サンジュン「チキンにこんだけ反応の薄い人間も珍しい」

中澤「羽鳥さんはもしチキンがなくなっても困らないタイプの人ですよ」

通常ならどんな料理でも2周目に行くところ、今回は2周目なし。本人は否定するが、基本的にチキンへの関心が著しく低いと考えざるを得ない……。そうして、判定は決まった!


・結果発表!


羽鳥「じゃあ、発表していいっすか?」

サンジュン「え? もう発表?」

佐藤「いっつもなら、臨場感のない口ドラムで「ドルゥルルルルル♪」とかやるのに、それもなしか」

羽鳥「いきますよ」


羽鳥「1位は圧倒的にケンタッキーです!」

あひるねこ「マジか! 2連勝!」

古沢「やった!」


羽鳥「2位はこれ。台湾みたいなヤツ」

和才「こんなの日本にないとか言ってたのが気になりますけど、うれしいです」


羽鳥「3位はこのファミチキみたいなヤツ」

サンジュン「それモスチキンですから。羽鳥さんに前に食わせてますよ」

羽鳥「そうだっけ?」


羽鳥「4位は……、すみません! ホントにすみません。コレ、チキンラーメンで……」

一同「え~~~~!」

佐藤「それはない!」


羽鳥「久しぶりに食ったら、美味かったんだもん……」

佐藤「結構前からジャッジの信頼は揺らいでいたけど、またか……」


羽鳥「それで次、5位はこの1羽のヤツ

佐藤「チキンラーメン以下なら、もう何位でも一緒だ」


羽鳥「それで6位はカレーです」

中澤「カレーにすら負けるチキンって何なんだよ……」

原田「チキン、ひと欠片しか入ってなかったのに……」


羽鳥「それで7位はこのクリスマスっぽいチキン」

中澤「ラーメンとカレー以外は、全部そうですけどね」

羽鳥「あ、そうか」


羽鳥「それで8位はこの甘いヤツ」

原田「最後こそ1位をと思ったのに、まさか最下位とは……」


ということで、今回は定番中の定番、ケンタッキーフライドチキンが1位でした。まさかラーメンとカレーが他のチキンを押しのける結果になるとは……。ちなみにジャッジの後にみんなで食べ比べてみたところ、私の用意したファーマーズチキンが美味いと好評だった。

やはり羽鳥はチキンに関して、独特の価値観を有しているようである……。さて、次回は年明けになりますが、年末年始は福袋特集に入りますので、それが終わり次第再開予定! 2026年も本企画をよろしくお願いします~!


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼波乱の動画もご覧ください!