2025年の新語・流行語大賞に「麻辣湯(まーらーたん)」がノミネートされた。麻辣湯はいわゆる “ガチ中華” を代表するメニューの1つで、実は昨年どころか数年前から注目を集めていたグルメである。

ここ1年ほどは大手企業もこぞって麻辣湯関連のメニューを展開しているが、2025年12月16日より「大阪王将」も麻辣湯市場に参戦! 大手中華チェーンが手掛ける麻辣湯とは? さっそく食べてみたのでご報告しよう。

・ガチ中華の代表格

それまでの町中華にはなかった本格的な味わいで、一気にその地位を確立しつつあるガチ中華。麻辣湯を筆頭に「よだれ鶏」や「酸辣粉(さんらーふぇん)」あたりがガチ中華の代表的なメニューである。

その特徴は花椒の「麻(しびれ)」と唐辛子の「辣(辛さ)」のダブルコンボ。さらには中国のミックススパイス「五香粉(うーしゃんふぇん)」等、数年前まで日本で馴染みがなかった香辛料も人気の秘訣なのだろう。

・手軽なカスタマイズ

さて、12月16日より大阪王将では発売される麻辣湯は、そのまま『魅惑の五香麻辣湯』である。価格は890円で、プラス100円で「えび」「豚肉」「水餃子」がトッピング可能とのことだ。

また麺は「春雨」か「中華麺」を選択可能で、辛さもプラス50円で2倍、プラス100円で3倍に調整できる。麻辣湯の特徴である自由度の高いカスタマイズを、手軽な範囲で残しているらしい。

麻辣湯に興味はあるけど「専門店まで行くのはちょっと……」という人も大阪王将ならどうだろう? これまで麻辣湯メニューを発売した「バーミヤン」や「すき家」はいずれもレベルが高く、大阪王将も期待できるハズだ。

というわけで最寄りの大阪王将で『魅惑の五香麻辣湯』をオーダー。麺は春雨をチョイスし、プラス100円で「水餃子」を追加した。

・実食

で、しばし待ってからやってきた麻辣湯は、五香粉の香りがギンギン! さすが商品名に “魅惑の五香” と入っているだけはある……と納得の本格的な香りだ。

味は「甘め系」か「ソリッド系」かと言われたら完全に後者で、辛さと痺れをダイレクトに感じる味わい。お店によっては甘さを感じる麻辣湯も少なくないが、大阪王将の麻辣湯はエッジを立たせた味付けだ。

また「麻」も「辣」もそれなりに強く、特に辛さはカレーで言うところの大辛弱はあった。ヒィヒィ言うほどではないものの「しっかり辛い麻辣湯」だと覚えておくといいだろう。

・なかなかの本格派

その他、痺れもそれなりにあり「ちゃんと麻辣湯を作りました!」随所から感じた。ツルツルとのど越しの良い春雨も、キクラゲ・白菜・青菜などのバラエティ豊かな具も麻辣湯として成立している。

なお、追加トッピングの「水餃子」は大阪王将ご自慢のツルモチ食感で激ウマ! ただしデフォルトで1つは入っていたので、他の具を食べたい方はえびなどをトッピングするといいかもしれない。

いずれにせよ『魅惑の五香麻辣湯』は「ソリッド系の麻辣湯」としてなかなか優秀だ。実は麻辣湯を食べたことが無い……という人の “麻辣湯デビュー” にもおあつらえ向きなメニューといえるだろう。

参照元:大阪王将
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.