牛角の食べ放題も3000円以上する時代。肉の食べ放題で1000円台はほぼ見かけない。東京になるとなおさらである。そんな中、ステーキチェーン『ステーキのどん』が店舗限定で1980円の食べ放題を開催しているのを発見した。

2025年11月14日から環七梅島店で開催されているのはチキン食べ放題。なるほど、ステーキはステーキでもチキンステーキか。ちょっと安めなのも頷ける。しかし、行ってみたらこれが地味に最高であった。

・隙間をついてる

『ステーキのどん』は関東を中心に62店舗を全国に展開しているステーキチェーン。公式サイトのキャンペーン&フェアの食べ放題情報によると、現在チキン食べ放題が開催されているのは4店舗だ。千葉県の古市場店、富里インター店、栃木県の小山犬塚店、そして11月14日に始まった東京都足立区の環七梅島店である。

古市場店、富里インター店、小山犬塚店では普通にステーキハンバーグ食べ放題のプランもあるけど、こちらは税込4378円。あえてチキンステーキに限定することで価格を2000円未満に抑えている食べ放題は隙間をついている感じがする。なんでなかったんだろうな、チキンステーキ食べ放題。

・注文方法

PRTIMESによると、毎日11時~21時まで開催されているけど先着10組らしいので12時頃に行ってみた。駅からちょっと歩く立地もあってか行列とかもないのが快適。こんな祭が開催されているというのに素通りである。チキン食べ放題に関しても先着10組が速攻で終わる気配はなかった。

店員さんに聞いたところ、チキン食べ放題の注文だけタッチパネルではなく口頭なのだそうな。まず店員さんに注文することで、タッチパネルのチキン食べ放題項目が使えるようになるので、お替わりからタッチパネル注文になるという。ちょっと変わった注文方法だ。

・ドリンクバーがつくだけじゃなく

そんなわけで、最初のひと皿はプレーンなチキンステーキ。味は普通の鶏もも肉のステーキという感じである。席の調味料に塩コショウ、オニオンソース、醤油ソースがあるので、それを駆使して食べてみた。

なお、『ステーキのどん』はライス、パン、スープはおかわり自由。また、店舗メニューで初めて気づいたんだけど、チキン食べ放題はドリンクバー付きだった。このコスパでドリンクバー付きはなかなか熱い。だが、タッチパネルを見たところ、ライス、パン、スープ、ドリンクバーだけじゃなく……

チーズ、目玉焼きなども0円だ。要するに、無料トッピングすることも可能で、ソースについてもバター醤油ソースとかトマトガーリックソースとか、味の種類が多い。こいつぁ飽きねえぜ!

・オススメソース

ちなみに、グランドメニューを見るとチキングリルステーキは税込1078円となっていた。2個食べたら元が取れてしまう。ほら、もう元取れた。むしろ問いたい。これでいいのか、ステーキのどんよ。

4皿食べての個人的な推しソースを言うと、バター醤油ソースはバター強めの風味がチキンステーキに合っていた。あと、どん辛ソースは辛さの質がデスソース系だけど甘みもあるバランスが、チーズトッピングのチキンの豊潤さに合っていてご飯が進む味。

・流行るかもしれない

何より、お腹いっぱい食べてもさっぱりしてるのが良い。ドリンクバーに美酢(ミチョ)があるのも食後感が良く、また来たくなった。

地味に最高だった『ステーキのどん』のチキン食べ放題。現状、チキンステーキ食べ放題はニッチだけど、物価高騰で食べ放題も高くなっている今日この頃。

実際行ってみたら、これで1980円は十分満足。いや、十分どころかその限突した満足度に未来すら見えた。いずれ来るかもしれない。チキンステーキ食べ放題がメインストリームに躍り出る時代が。

・今回紹介した店舗の情報

店名 ステーキのどん
住所 東京都足立区島根1丁目9-5
営業時間 11:00~24:00(ラストオーダーは30分前)
定休日 無休

参考リンク:ステーキのどん「店舗限定食べ放題」、PRTIMES
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼ドリンクバーコーナー

▼ライス、パン、スープコーナー

▼チーズ、目玉焼きもトッピング可

▼バター醤油ソースがチキンに合ってた