和食さとの食べ放題に新メニューが追加されたらしい──と聞いたとき、正直なところ「なんで?」という気持ちになった。

もちろん、メニューの選択肢が広がるのは喜ばしいことである。困ることは一切ない。しかしながら、和食さとに関しては嬉しいよりも別の感情が勝ってしまったのである。なぜなら……

・元から食べ放題の対象メニューが多すぎる

そう、和食さとは元から食べ放題の対象メニューがめちゃくちゃ多いのである。


コースにもよるが、例えば焼肉食べ放題の場合だと肉や野菜はもちろんのこと、唐揚げに天ぷらに焼き鳥にユッケにピザに茶碗蒸しにフライドポテトにフランクフルトに餃子に各種お寿司に各種丼にうどんに蕎麦にデザートに……とめちゃくちゃ豊富なのだ。

ついでに言うと、和食さとの焼肉は「さと式焼肉」だから焼肉食べ放題をしながらお鍋食べ放題も楽しめるというチート仕様


ここに新メニューが加わるというのだから、「え? まだ足すの?」という気持ちになったのもご理解いただけるのではないかと思う。



・新メンバー

では一体何か追加されるのかというと……


牛&豚のプレミアリーグコース(3839円 / 焼肉の場合は4169円)を頼むと「アボカド寿司」「中落ちカルビ寿司」「ミニふかひれ丼」「月見つくね」「もちもちスティックカレーパン」などが楽しめるようになったという。


加えて、食べ放題以外にも単品メニューでニューフェイスが誕生している。詳しくは公式サイトのメニューでご確認いただくのがいいかと思う。というか、「ほぼ何でもある」くらいに考えても差し支えないだろう。


・敗北の予感

なお、お鍋の出汁として「豚骨魚介チゲだし」と「帆立白湯だし」も新たに登場とのことだったので、今回は鍋の食べ放題(牛&豚のプレミアリーグコース)をすることに。


せっかくなので新商品のお出汁を注文。タッチパネルをいじりながら改めてメニューを見ていると……


絶対に対象メニューをぜんぶ食えねぇ。


という気持ちでいっぱいになった。そもそも、鍋を食っているのだ。鍋の肉や野菜などが食べ放題で、あくまでこちらがメインなのだ。


その状況で「新メニューも食べ放題です」と言われましても……とは思ったが、やはり確かめておかねばならないだろう。というわけで、新たに加わったアボカドの寿司や月見つくね、ミニふかひれ丼などを食べてみることに。


うーん、美味しいといえば美味しいけど、いたって普通。決して不味くはないが、これ目当てで行くほどではないかな……というのが、率直な印象だった。


・敗北宣言

ちなみに、他にもまだ新商品はあるのだが……どれが新商品なのかわからないのである。なぜなら、和食さとの新作メニュー登場を報じたPR TIMES「〜などが」登場という表記になっていて、全てを挙げてるわけではないから。

まぁ、新メニューと旧メニューを見比べれば分かるのだろうが、それはもはやサイゼの間違い探しだろう。なぜ和食さとでそんなことをしなければいけないのか?

そもそも、仮に新メニューが全部わかったとしても、果たしてそれをぜんぶ食えるのか? 残さずに食えるのか? と考えると自信がなかったので、全新商品のレビューは諦めることに。負けました。完全に負けました。

というか、和食さとよ、何度も言うけどメニュー多すぎるぞ!!



・「絞らない」というスタイル

それにしても、最近はメニュー数を少なくして原価率を抑えたり、あるいは提供メニューを絞ることで独自カラーを打ち出すお店が多いなか、和食さとは流れに逆行しているような気がしなくもない。

いや、メニューの豊富さこそが和食さとのカラーといえばそうなのかもしれないが……作る方はかなり大変なのでは?


私が飲食店のバイトをしていた頃は新メニューが数品増えるだけでテンパっていたものだけど、和食さとのスタッフはそのあたり大丈夫なのだろうか?

もちろん中の事情はわからない。ただ、あくまで私が体感した範囲だと、料理の提供スピードはいたって普通だったし、スタッフから “あたふた感” のようなものは全く感じなかった。

それだけ、しっかりしたオペレーションシステムが構築されているのかもしれない。あるいは、和食さとのキッチンスタッフが鉄人なのかも……と思いメニューを見ると、期間限定の北海道フェアが開催中とあった。


つまり、フェアに合わせた限定メニューも展開中で、他にもまだ食べ放題のメニューがあるということ。

中の人は一体どうやって捌(さば)いているのだろう? これはマジで鉄人かもしれん……と思いながらお会計を済ませたのであった。

参考リンク:和食さと「メニュー」、PR TIMES
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼新たに加わった「豚骨魚介チゲだし」と「帆立白湯だし」は試す価値あり! とくに追加料金もかからないのが嬉しいところ

▼新たに加わったアボカド系寿司は、ネタの上にそのままアボカドが乗っているスタイル