ペルーといえばインカ文明の遺産である「マチュピチュ」や「ナスカの地上絵」などで知られる南米の国である。天空の鏡と称される「チチカカ湖」は、なんと琵琶湖の12倍もあるらしい。

さて、逆にペルーというとせいぜいそれくらいしか思い出せない人も多いと思われるが、実はペルーが「世界一の美食の国」と呼ばれているらしいことをご存じだろうか? 正直、私は今の今までそれを知らずに47年間生きていました──。

・らしい

一般的に「世界三大料理」とされるのは「フランス料理」「中華料理」「トルコ料理」である。それもありペルーが「世界一の美食の国」と言われてもピンと来ないうえ、そもそも「ペルー料理」自体がよくわからない人も多いハズだ。

かくいう私もその1人なのだが、調査によるとペルーは確かに「世界一の美食の国」と呼ばれているらしい。首都のリマは「美食の都」と称され、世界的な評価を受けるレストランが多数あるという。

また「ワールド・トラベル・アワード」でも「世界で最も美食を楽しめる国」部門で8年連続最優秀賞を受賞しているというペルー。かつて移住した日系人、スペイン人の食文化を取り入れていることも「美食の国」である理由の1つのようだ。

・カップヌードル化

前置きが長くなったが、これらのことを知ったのは日清食品からカップヌードルの新商品が送られてきたから。その名も『ペルー式チキンのクリーム煮込み味』で、その前置きで「ペルーは世界一の美食の国」とあったのである。

同商品はペルーの名物料理「アヒ・デ・ガジーナ」をカップヌードル風にアレンジしているとのこと。覆面女子プロレスラーを思わせる「アヒ・デ・ガジーナ」は、スペインがルーツの鶏肉料理とのことだ。

これまでも「世界のカップヌードル」シリーズを展開してきた日清食品だが、まさかペルーにまで手を伸ばすとは。というか、どんな経緯でペルーの「アヒ・デ・ガジーナ」に辿り着いたのか興味は尽きない。

・ペルー感

あ、さて。安定の日清食品様ならば『カップヌードル ペルー式チキンのクリーム煮込み味』もきっと美味しいのだろう。むしろ気になるのは「どれだけペルー感があるのか?」だ。

というわけで『カップヌードル ペルー式チキンのクリーム煮込み味』をいざ実食! 美味しいことは大前提として、いかにペルーが炸裂しているかに注意して食べてみることにした。

・???

で、実際のお味はというと「摩訶不思議」というのが最も適切だろうか? 確かに「チキンのクリーム煮込み味」である一方で、いわゆるホワイトシチューっぽくはないから戸惑う。

では何の味かというと表現が非常に難しい! 動物系の旨味がメインではあるが、エキゾチックもオリエンタルも表現としては当てはまらない気がする。どうしてもというなら「酸味なしのトマトクリームスープ?」としておきたい。

正直、これが「ペルーの味」なのかはわからないが「日本にはほぼない味」であることは確か。もちろん美味しいのだが、それよりも何の味か困惑必至なのが『カップヌードル ペルー式チキンのクリーム煮込み味』だと申し上げておこう。

なお『カップヌードル ペルー式チキンのクリーム煮込み味』のメーカー希望小売価格は税別236円。2025年10月27日(月)より発売開始なので、ぜひ摩訶不思議な味の正体を突き止めていただきたい。

参照元:日清食品Iris Japan「美食の国、ペルーについて」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.