先日、人生で初めて「ラ・ムー」に行ってきた。そこで出会った一口山賊焼きのコスパを調べるため、いろいろな唐揚げの値段を確かめてみたのだが……

その時に買った冷凍唐揚げがめちゃくちゃ余っている。

いくら唐揚げがおいしいとはいえ、さすがにこれだけの量を消費するには時間がかかりそう。何かいい方法はないかと考えてみた結果……

これって味をつけて揚げてあるけど、要は全部鶏肉だよね。ってことは、普通の鶏肉みたいに料理に使うこともできるんじゃないだろうか……?


・調理してみた

ということで、実際に「茄子とピーマンと鶏肉の炒め物」「鶏肉入りスープ」「ハンバーグ」「鶏肉入りパスタ」を作って確かめてみることにした。

それぞれがどんな仕上がりになったのか、個人的においしかったと思った順にランキング形式でご紹介していくぞ。


・第4位 鶏肉入りスープ

結果から言うと、味は悪くなかった。スープに唐揚げのスパイシーな味がにじんでいるけど、それが意外とスープの味付けとして成立している気がする。


しかし周りについている衣がスープを吸い込んでかなりしっとりしており、食感は正直微妙だったかも……。めちゃくちゃ汁を吸いこんだ天かすを食べてる感じだった。

表面の食感が気にならなければ、味もボリュームもガッツリしていて食べ応えのあるスープだったと思う。


・第3位 鶏肉入りパスタ

唐揚げがはっきりとした味だから、パスタのお供として意外と相性がいいかも。

スープと同じようにパスタにも唐揚げの風味が絡んでいて、最後まで物足りなさを感じることなく食べきることができた。


反省点としては、唐揚げのサイズがトッピングにしては大きめになってしまったこと。

口の中が唐揚げでいっぱいになり、結局唐揚げとパスタを別々に食べている感じになってしまったので、もっと小さく切ってもよかったな。


・第2位 茄子とピーマンと鶏肉の炒め物

この料理は味噌と砂糖を使って味付けをする。唐揚げはしょっぱい系なので、味が激突してしまうんじゃないかと思っていたのだが……


いざ口の中に入れてみると意外と喧嘩していなかった。

先にご紹介した2つと比べると、唐揚げのスパイシーな味がだいぶ中和されているような気がする。味噌と砂糖の味が唐揚げの味に負けないくらい強いからかな?

茄子も油を吸って柔らかくなっているからなのか、唐揚げの衣が柔らかくなっていることもそこまで気にならなかった。


・第1位 ハンバーグ

今回作った料理の中では、ダントツでこれが優勝だった。

唐揚げをフードプロセッサーにかけて つなぎと玉ねぎを入れて焼いてみたところ、想像以上にハンバーグになって驚いた。


味は完全に唐揚げだ。ケチャップやデミグラスソースがかかっていなくても、十分ご飯のお供になれる

中から肉汁が溢れてくることはないけれど、その強い味のおかげでしっかり満足することができた。


しかし、食感は間違いなくハンバーグ。口の中に入れると、ほろほろと舌の上で崩れていく。

こんなに味と食感が一致しない料理を食べたのは初めてかも……おいしかったけど、ずっと脳が混乱していた。


・メリットと気になった点

4つの料理を作ってみて体感した、冷凍唐揚げを使った料理のメリット。

それは「物によっては調味料で味付けをしなくてもいいこと」、「既に火が通っているので焼き具合に関してそこまで神経を使わなくてもいいこと」。

逆に気になった点は「水気の多い料理だと衣の食感が微妙になること」「追加で味付けをしてもどうしても唐揚げの味がにじみ出てくること」かな。

冷凍唐揚げは既に一つの料理として完成しているものだ。

そのままでも食べられるし、普通の肉と比べるとどうしても使用用途は限られてきてしまう。

ただ、合うものにはきちんと合っていたので、冷蔵庫に肉がなくてどうしても困った時には代わりに使ってみるのもアリ……かも!

執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

▼フードプロセッサーにかけたあとの唐揚げの写真。まさか唐揚げをこんな形にする日が来るとは思わなかった