世の中ではもう、ハロウィンの準備が始まっているようだ。早いものだ。もう少しゆっくり季節を感じたいところであるが、どうすれば良いのだろう。とりあえず、秋らしいものを食べるか。

ちょうど2025年9月16日より、芋を使った商品を全18種類集めたフェア『ファミマのお芋掘り』が始まった。いくつか買ってみるとしよう。


・人気なのかも

ファミリーマートでは2021年から『お芋掘り』を行っている。今年(2025)は紅はるか・紅あずま・鳴門金時・紅芋を使った商品が登場。なかなかこれ程までに芋の種類が豊富であることはない。豪華だ。

全部とはいかないまでも、気になるものを買ってみよう。中でも「ピザサンド さつまいもチーズ紅はるか(税込330円)」は個人的にマストだなと考えながらファミマへ。

「おいものパウンドケーキ(180円)」「はちみつすいーとぽてと(190円)」「たべる牧場紅いも(298円)」「紫いもと紅はるかのモンブランアイス(268円)」「掘って発見!スイートポテト(368円)」「みつあま焼き芋(328円)」を発見し、カゴへ入れる。

最後にピザサンドを……と思い、チルドコーナーへ行くと値札はあれど姿はなし。まだ陳列前かと思い店員さんに聞くと、この日の分は売り切れたとのこと。


そもそもの数が少なかったのかもしれないが、それにしてもなんてこったい。楽しみにしていたので諦めきれず、もう一店舗回ってラスイチをなんとか入手。人気なのだろう。


・ありそうでなかったピザサンド

帰宅し、まずはさっそく「ピザサンド さつまいもチーズ」を温める。袋に切込みを入れて、500wで秒温める。取り出すと当然ながらホッカホカで、小麦の良い香りがする。


直で手で持つと熱すぎて、たった秒でこんなにも温まるとは驚きだ。気になる味はというと……


まずもちもち食感の生地に、しっかり塩気が効いているところがポイント。この生地と、中身の紅はるかのダイスとペースト、2種のチーズとハニーメープルがめちゃめちゃ合うのだ。


芋のまったりとした舌触りと甘味、たっぷり入ったチーズ、そしてメープルの甘味を、塩気ともちもちが上手いことまとめ上げている。これはあきらめずに買いに行って良かった。


・驚きの連続なスイーツ

次にスイーツ系「おいものパウンドケーキ」「はちみつすいーとぽてと」「掘って発見!スイートポテト」を食べてみよう。

まずはパウンドケーキ、紅はるかのペーストと蜜漬けにした紅はるかの角切りを使用している。思いのほかサクッとした歯触りで心地よい。


時折角切りの芋を感じられ、甘みもしっかりあるが軽やかなので食べやすく、あっという間になくなってしまう。あまり食欲のない朝や、おやつにちょうど良さそうだ。


次に「はちみつすいーとぽてと」。その名の通りよくあるスイートポテトを想像していたのだが、食べてみるとおまんじゅうに近くてびっくり。


紅はるかペーストと白あん、はちみつを使用しているとのことで、おそらく白あんの効果だろう。見た目と、またむっちりした食感が芋に近い。予想外で、食べていて楽しい一品だ。


そして「掘って発見!スイートポテト」だが、こちらは遊び心満載! その名の通り、まるで芋掘りをしているような感覚を味わうことができるという。


土のように見える表面はココアスポンジとクランチで出来ていて、中には紅はるかのムーズ、ミニサイズのスイートポテトが4つ隠されているのだ。しかも、1つだけ色違いであるらしい。


さっそくスプーンですくってみると、早々に紫芋のスイートポテトを発見。これがまあ、本当にサツマイモっぽく見えるのだから驚きだ。


やわらかなムースとクランチの食感のコントラストが良いし、優しい甘味のムースにスイートポテト、そしてややほろ苦さもあるスポンジとクランチの相性は抜群。

スイーツ系は見て楽しく、驚きもあって、食べて大満足である。


・見逃せないアイス

そしてアイスも見逃せない。2025年のオススメ芋系アイスについては以前にも紹介したが、そこにこのファミマ商品2種も追加したいところ。

「たべる牧場紅いも」は、人気の「たべる牧場」シリーズ。昨年(2024)秋にも芋味を出しているが、今年は紅いも味のようだ。


上層はコクのあるミルクアイス、中間層は紅芋あん、下層に紅芋アイスが入っている。中層の紅いもが特にもったりとしていて、後を引く味わいだ。

それぞれの層で食感や甘味が違うので、味に変化があって飽きが来ない。混ぜ合わせながら食べると、その都度美味しさが更新され、繰り返し食べたくなる味である。


もう一方の「紫いもと紅はるかのモンブランアイス」は、あの井村屋製だ。あずきバーのように硬く……はもちろんないので安心してくれ。


紫いもと紅はるかの2種の芋を使っていて、芋のモンブランをイメージしたタルト型のもなかアイスだ。サクッとしたタルトに、甘みたっぷりの紅はるかと、ねっとりとした紅はるかがバランス良く乗っている。


アイスというより、スイーツとしてじっくり味わいたい一品だ。さすが井村屋、完成度が高い! 



・あれ……? 

最後に焼き芋を、と思ったのだがここで違和感に気づく。今年の芋掘り18種に入っているのは「紅はるかの焼き芋(338円)」のはずで、購入した「みつあま焼き芋」ではない……? 


調べてみると「みつあま焼き芋」はファミマの商品として数年前からあるものではある。がしかし、やはり今回の芋掘りフェア対象商品ではないようだ。

明らかにフェア商品のような顔をして並んでいたのにと思いつつ、せっかくなので食べてみよう。JAかとりの紅はるかで、6ヶ月間じっくりと寝かせたものであるらしい。

スプーンが添付されていて何故だか不思議だったが、開封してみて納得。溶けそうなほどにとろとろなので、スプーンですくうくらいがちょうど良いのだ。


見た目通りねとっとしていて、芋本来の甘味も存分にこれ以上ないほどに感じられて美味しい。思いがけずアタリを引いた気分である。


そんなこんなで『ファミマのお芋掘り』を堪能した次第。これだけ紹介しても、まだフェア商品の半分も満たしていない。残りは時間をかけて今後じっくり味わうつもりだ。

参考リンク:ファミリーマート
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.