ひさしぶりの神宮球場でプロ野球ナイター。モワッとした熱気が心地よい。しかし、なかなかカッ飛ばせないヤクルト打線にハンカチを噛みつつ、私はあることに注目していた。


ビール売り子のお姉さんたちである。決して邪(よこしま)な気持ちで熱視線を送っていたわけではない。


いったいなぜ、こんなにも灼熱の中、デカい荷物を背負いながら、観客席を下から上へと移動しているのに、お姉さんたちのメイクは落ちずに可愛いままなのであろうか……と!

・なぜ汗をかいてるのにメイクが落ちないのか!?

知っている人も多いと思うが、私は「女装ポールダンサー」としても頻繁に女装をする。冬なら良いけど、夏場、ステージまでの移動時、異常なほどの汗っかっきである私は特に注意する必要がある。


日傘&ネックファン(首掛け扇風機)&手持ち扇風機という「夏の女装三種の神器」で顔面を冷やしまくり、できるだけ汗をかかずメイクが落ちないようにしているのだが、それでも限界は来る。


ところが!


この神宮球場のビール売り子のお姉さんたちは、キラキラと爽やかな汗を光らせながらも、ぜんぜんメイクが落ちていないのである! みんな若いので薄化粧ってのもあるが。


あまりにも気になったので、ビールを買うがてら、お姉さんに直接聞いてみた。すると、笑顔で以下のようなことを教えてくれた。


まず使うのは「メイクキープミスト」。女性にとっては常識かもしれないが、メイク知識のない女装者の私にとっては「そんなものがあるのか!」とカルチャーショック。


さらにお姉さんが使っているのは「ダルバ(d’Alba)」という韓国メーカーのメイクキープミストであるという。これを顔にシュッシュと吹きかけまくるのだとか。


のちに調べてみると、おそらく『ダルバ オールデイ セラム メイクアップ フィクサー』なる商品であるっぽい。

ちなみに私は、即ポチった。



2杯目のビールを買う時も、別のビール売り子のお姉さんに聞いてみた。すると、こちらも快く教えてくれた。ありがたや〜。


先ほどのお姉さんと同じく使うのはメイクキープミストとのことであるが、メーカーが違った。


2人目のお姉さんが愛用するのは「ジルスチュアート」というブランドで、化粧品は日本の株式会社コーセーが製造しているとのこと。


後に調べてみたところ、おそらく『ジルスチュアート クリスタル グロウ&フィックス ミスト』という商品であるもよう。

こちらはまだポチっていないが、ダルバもコレも二千円台とお求めやすい値段。これを顔に付けていれば「夏の女装三種の神器」を使わなくてもよかったのか……と思うと、もっと早く聞いておけばよかったと少し後悔。


でも、もう私にはダルバがある。キラキラと爽やかなメイクキープミストを光らせながら、残暑の女装仕事を乗り切りたい。ビール売り子のお姉さんたち、ありがとうございました!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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