お~い、大変だー! トンデモないうどん屋がオープンしたぞーーーッ!! オリジン弁当でお馴染み、イオングループの「オリジン東秀株式会社」は2025年8月27日、東京・国分寺に新業態のうどん店「武蔵野うどん 小麦晴れ」をオープンした。

このお店、マジでヤバい! 何がヤバいって、うどんを1杯頼むと、うどん・ご飯・天ぷら食べ放題になっちまうんだよ。もう1回言うぞ、うどんを頼むとうどんとご飯と天ぷら食べ放題だ。ついでにカレーもあるしデザートまで用意されている

そんじょそこらのビュッフェススタイルのお店よりもコスパが高く、他のうどんチェーンよりも安くて腹いっぱい食えてしまう。トンデモないだろ? な! な! このお店が多店舗展開し出したら、うどん業界はひっくり返るぞ、マジで! スゴすぎて意味わかんねぇええええ!

・トンデモねえ店

お店は西武国分寺線の恋ヶ窪駅から徒歩約15分のところにある。もっと街中に出店すれば良いのに、なぜ国分寺なのだろうか? 理由は不明だがとにかく向かってみることに。


お店の面する五日市街道を歩いていると、この辺は郊外型の飲食店が立ち並んでいる地域であることに気づいた。コメダがあって三田製麺所があって、この先には伝説のすた丼屋、味の民芸もある。


それでそろそろお店がある場所あたりまで来たんだけど、看板が見当たらないなあ。もう少し先か? ……と思ったら、真横の建物が目的の店だった! 大きな立て看板があるものとばっかり思って上を向いて歩いてたよ。看板を設置してないのね。郊外型にしては珍しいな。


店の正面に行ってみると、予想通り行列ができている。オープン2日目だもんな、うどん・ご飯・天ぷら食べ放題だから、そりゃ並ぶよ。行列を覚悟してきたので、それほど驚くことではないけどね。


それで最後尾に並ぶ前に、店頭の端末で受付を行わないといけない。私の前に十数人並んでいて、整理番号は30番目とのこと。これを持って最後尾で待っても良いし、記載されたQRコードをスマホで読み込んで「LINE」登録すると、呼び出し通知が来るとのことだ。


QRを読むと整理券が画面上に表示される。


順番待ち状況を確認すると、私の前に15人にいることがわかった。


希望したカウンター席の順番待ちを確認すると、前に5人。こりゃ意外と早く呼ばれるかもしれないな。ってことで、改めて列の最後尾で待機することに。


列で控えていると、あとからあとからお客さんがやって来るので、この調子だと列は相当なものになるか……。と思ったけど、実は回転率が高く、並ぶのと同じくらい、食べ終えて出ていく人も多かった。1時間の行列を覚悟したが、結局20分で入店できてしまった

店を利用した後に気づいたことなのだが、うどん食べ放題は他の食べ放題と異なり、お客さんの滞在時間がかなり短い。というのは、食べ放題といってもうどんはそんなにたくさん食えないからだ。1回おかわりしたら十分で、2回も3回もおかわりする人はそういないのである。

したがって、お客さんの満足度が高い割に、回転率の高いお店なのである。このことに気づいたオリジン東秀はスゴイ!


・単品価格に食べ放題が含まれる

さて、入店して席につき、まずは注意書きを確認。お店はオールセルフで天ぷらなどのビュッフェコーナーはうどんメニューの注文後に利用できる。注文はタブレット端末で行い、おかわり注文も端末から。食後は返却口に食器を持っていかなければならない。

それから卓上にさりげなく書いてあったが、一応席は60分制だが、「ご協力お願いします」程度の案内だったので、基本的に時間制限は設けていない。


メニューを見ると、うどんは大きくわけてつけ汁・ざる・釜玉・かけ・ぶっかけの5種類。もっとも安いかけうどんが税別880円で、高いもの(牛肉盛りうどん)でも税別1480円である。


食べ放題はうどん単品価格に含まれており、小学生は半額。未就学児は無料だ。

単品価格に食べ放題が含まれているって、マジで意味わかんない。大丈夫かよ、ホントにいいの!? 安すぎて逆に怖いんだけどな……。

さらにおかわりうどんは、麺だけがおかわりできるわけではなくて、かけ・ぶっかけ・釜玉も選ぶことができる。つまり、つけ汁うどんをオーダーしておいて、おかわりはぶっかけとかできるんですよ。スゴくない?


ということで、「豚肉つけ汁うどん」(税別990円)を注文。5分ほどで席番号を呼ばれたので、うどんを取りに行ったところで、ビュッフェコーナーに天ぷらを取りに行きましょう。

ご覧ください、こちらが楽園です。天ぷらパラダイス! さあ、何をどれだけ食おうかな?

なす・いか・うずら・かしわ・れんこん・ウインナーが並んでいる。どれもひと口サイズで小さ目ではあるけど、それでも種類が豊富で、取り選びやすいね。


それからかぼちゃ・さつまいも・かき揚げ・ちくわ・かにかま・まいたけの全12種類。これらは常に揚げ立てを提供し続けているので、絶えることがない。


そのほかデザートとして、うどんサーターアンダギーとうどんスナックもある。これは丸亀のアレみたいなものかな?


ビュッフェ台にはさらにご飯・かしわ飯・カレーと、ゼリーが2種類。それからかしわおにぎりとおかかおにぎりまであった。


薬味コーナーには、ねぎ・おろししょうが・柚子胡椒・自家製おかか。それから天かすは3種類で、通常天かすのほかにあおさと赤しそもある。薬味のバリエーションも豊富で、おかわりしても食べ飽きることはなさそうだ。


・天ぷらパラダイス

ということで、つけ汁うどんがこちら。


……ですが、ビュッフェ込みだとこうなります

宴! うどん1杯頼んだら、宴になったでござるよ! これが税別990円はスゴイでしょ。今どき外食1000円でここまで食えないよ。しかも食べ放題だからね。これ以上食えることが決定しているわけですよ。


薬味はねぎとあおさの天かす、それからしょうがとおかかを取って来ました。うどんの薬味におかかを使ったことはないけど、これはお店で出汁を取ったかつお節を使っているのかもな。自家製だから。


こちらの皿にはウインナー・かしわ・ちくわの天ぷら。それにかしわおにぎりを1個。あとから天丼をやろうと思っていたから、おにぎりはなくても良かったかもだけど、見てたらほしくなっちゃって、つい……。


こっちの平皿にはまいたけ・いか・かにかまの天ぷらとかき揚げを1枚。どれだけ食べられるかわからないので、確実に食べられる量だけ取って来ました。


・天ぷらを堪能すべし!

では、さっそく頂きましょう。まずはつけ汁の味をたしかめてみることに。澄んだ出汁は豚肉の旨味を含みながらもあっさりしていて、ほのかに野菜の旨味と甘味がある。


店内製麺の打ち立て・茹で立てのうどんは、表面がつるりとしていて喉越しは良い。武蔵野うどんという割には細く、コシも弱いかも。もっとゴワゴワした感じが武蔵野うどんではなかったかな? 丸亀よりも少し柔らかい印象を受ける


コレをつけ汁に浸して、ズルリとすする。可もなく不可もない、無難な味に仕上がっている


ここはうどんそのものよりも、むしろ食べ放題が魅力の店だ。あの手この手で天ぷらを味わってこそ、堪能できるというもの。そのまま食べてもいいし、卓上の藻塩で行くのもいい。ビュッフェ台にある天つゆで行くのもアリだな。


私はあえてつけ汁に天ぷらを投入して、つけ汁天ぷらうどんにしてみました。こんな食べ方できるのも、食べ放題だからできることかも。


かしわおにぎりは旨味がしっかりしていて、うどんのお供にちょうど良い。とはいえ、やはりおにぎりでお腹を膨らますのは勿体なかったかも。天丼に集中すべきだったか。


最初の1玉(200グラム)を食い切ったところで、おかわりうどんは釜玉に。それから天丼をこしらえてきました。


つけ汁頼んだのに2杯目は釜玉を食べられるって、本当に良い仕組みだよねえ。トッピングに明太子があれば最高だけど、それは求めすぎかなあ。


天丼は、ご飯にいか天だけをのせた、オリジナルいか天丼! いか、好きなんすよねエ~。ビュッフェ台には天丼のタレがあるので、これを使えば即席天丼完成です。


こんなわがままな食べ方ができる店、ほかにない。うどんと食べ放題って意外と相性が良いのかも。そのことに気づいた店舗開発担当者は、マジで有能!


この仕組みのお店は増えたら、うどん業界はひっくり返るぞ、マジで。今後の店舗展開に注目したい。


・今回紹介した店舗の情報

店名 武蔵野うどん 小麦晴れ 国分寺並木町店
住所 東京都国分寺市並木町1-26-3
時間 11:00~22:00
定休日 不定休

参考リンク:PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24