多くの地域で梅雨開けもまだだというのに、猛烈な暑さに包まれている日本列島。5月から氷菓の販売が始まるチェーン店もあるなど、夏の始まりがどんどん前倒しになっている気がする。

そのボリューム・クオリティ・新フレーバーのワクワク感などから、“かき氷界のレジェンド” と呼ぶにふさわしいコメダ珈琲店でも今年の新メニューを提供中。「クッピーラムネ氷」と「チャイ氷」が新登場だ。


・「クッピーラムネ氷」(税込890円~950円)

かき氷のラインナップは前述の「クッピーラムネ氷」と「チャイ氷」に加え、定番の「いちご氷」「宇治抹茶氷」があるので全4種。価格は店舗により異なる。一例として「クッピーラムネ氷」は税込890円~950円だ。

それぞれにレギュラーサイズとミニサイズがある。また、トッピングとしてソフトクリーム(120円)、練乳(80円)、コメダ特製小倉あん(120円)が用意されている。トッピングを加えると軽く1000円超えになるが、近年のトレンドを見ると異例とも言えないだろう。

今回はクッピーラムネをオーダー! 言わずと知れたあの昭和レトロな駄菓子とコラボしたメニューだ。同じくコラボ企画の「クッピーラムネ シロノワール」は江川記者がレポートしている。シロノワールのほうが先に提供終了予定なので要チェック。


恒例の黄金色の容器で到着! スカイブルーの氷が輝いている!! 相変わらず天高くそびえるソフトクリームのタワーは圧巻だ。見ているだけでヒヤリとしてくる。


数量限定でコラボステッカーをプレゼント中! このステッカー、よく見るとかなりカワイイと言わざるを得ない。


お馴染みの「ウサギ」と「リス」がコメダの店内でくつろいでいる。今回のコラボメニューのほか、長靴型のメロンソーダや、コメダブレンドらしいマグを手に持っている。フカフカのシートも完全再現。以前にご紹介した紙袋もそうなのだが、ひと目で「コメダだ!」とわかる店内の特徴づけが本当に素晴らしい。


・いざ実食

コメダの氷は、空気を含んだふわふわ系。氷をガリガリとかじるというよりも、口の中でじゅわっと溶けるタイプだ。


食べた瞬間、ラムネのざらりとした粉っぽさが口の中によみがえる! クッピーラムネに使用されているラムネパウダーをトッピングしているそう。氷だから実際はすごくジューシーなのだが、舌には確かに “粉” を感じるという不思議な体験。脳の中から記憶が引き出されている!?


容器は素手で触るのがためらわれるほどキンッキンに冷えている。猛暑の屋外とは別世界だ。


シロップは爽やかなラムネ風味。わずかに酸味がありつつも、練乳やソフトクリームとも違和感なくマッチする。筆者は中年となった現在でも普通にクッピーラムネ(菓子のほう)を買って食べるほど子ども舌なので、かなり好きな味だ。


食べ進めていると色合いの違う層にぶつかった。はいはいシロップ溜まりね……と思ったが違う。これはゼリーだ!


宝石のように光輝くラムネ味ゼリーがたっぷり入っていた。まぶしいぃぃぃ!!

太陽光が透けるような神々しい氷河の青色をグレーシャーブルーと呼ぶが、まさにそんなイメージ。視覚的にも青々しく、体感温度がグッと下がるような気がする。


中央部のゼリーにはかなりボリューム感があったので、氷だけだと身体が冷え過ぎるという人にもよさそう!


と思ったが、やっぱり寒い! コメダの圧倒的ボリュームは健在だ。食べても食べてもなくならない(特にソフトクリーム!)

美味いけど寒い! 寒いけど美味い! ここは氷に囲まれたアラスカだ!!


・コラボステッカーはお早めに

「クッピーラムネ氷」は2025年8月下旬頃まで販売予定で、コラボステッカー配布は各店先着200名分がなくなり次第終了。

ポップな駄菓子感のある味なので、過年度のクラフトコーラなど甘さ控えめ大人向けスイーツを求める人には勧めない。だけれど、見た目にも爽やかで清々しい、弾ける青春を感じられるような夏全開のフレーバーだ。


参考リンク:コメダ珈琲店
執筆:冨樫さや
Photo:@Press、RocketNews24.