特に気にしていたワケではないものの、私(サンジュン)は妙な違和感を覚えていた。場所は東京の秋葉原。言わずと知れた日本最強の電気街であり、そしてオタク文化の聖地でもある。

違和感の正体は視界に100%入る外国人観光客の多さなのか? それとも健気に声をかけてくるコンカフェやメイドカフェの客引きなのか? いや、違う。なんかやたらとポテトを食べてる人が多くないか?

・日本最高峰

普段は平日の秋葉原をぶらつくことが多いが、この日は珍しく日曜日の秋葉原にいた。平日でも人が多い秋葉原だが、やはり週末ともなると人の密度が明らかに違う。歩行者天国もやってるしね。

そんな中、行きかう人がちょいちょいフライドポテトを食べているのが気になった。逆三角形の容器に入ったポテトを持ち、ソース(?)をディップしてポテトを食べていたのだ。

・ポテト民

アキバの食べ歩きグルメといえば「ケバブ」が代表格。ただケバブは店の前で食べ終えることが多い。アキバにポテト屋なんてあったっけな……? なんて思いつつ散策していたところ……


ここだ。


行きついたのは『ビンチェ(bintje)』なるお店。いつもバカほど行列が出来ている「牛かつ 壱弐参」の隣にあるベルギーフライドポテトの専門店のようだ。



・ベルギーフライドポテト

気になり調べてみたところビンチェは浅草のベルギーフリッツ専門店「フリッツ・ブルージュ」の姉妹店ブランドで、秋葉原以外には鎌倉と富士急ハイランドに店を構えているらしい。

店先には「ベルギー大使館推奨」という張り紙もあったので、おそらく本場の味が楽しめるのだろう。そうそう、ベルギーはビールとチョコレートとフライドポテトが有名なんだよ。あと公用語がフランス語な。

というわけで、アキバ民がやたらと食べ歩きをしていたフライドポテトを購入! サイズはレギュラー(600円)ラージ(700円)アニメ盛り(850円)の3種類で、もちろんアニメ盛りをオーダーした。

またポテトを注文するとオリジナルディップソースを1つ注文できるのも特徴で、今回は安定の人気だという「明太マヨネーズ」をオーダー。なお、2つ目のディップソースはプラス100円で注文が可能だ。

店員さんから「揚げたてをご用意します」と伝えられ、待つこと5分ほど。逆三角形の容器にうず高く盛られたフライドポテトを手渡された。容器の形が特殊で、先端にはディップソースが入っている。



・!!!!

そうそう、みんなが食べてたのはこれや。でもポテトっしょ? ……なんて思いつつ食べてみたところ、これがめちゃめちゃウマい! ウホ!! こりゃセ・ボン(フランス語で美味しいの意)やで!

衣はカリッとクリスピーで、中身はとろりとやわらかい。ホクホクとしか表現できない語彙力が呪わしいが “じゃがいもを食べている感” がハンパではなかった。

また、そのまま食べても美味しいが、ディップソースもめちゃんこウマい! こ・れ・は・む・げ・ん・に・く・え・る・や・つ。明太マヨがここまで美味しいと、俄然他のソースも気になって来た。

当初「ポテトで850円は高いかな?」と思わなくもなかったが、圧倒的なウマさを考えるとその価値は確実にあるハズ。アキバグルメの最新トレンド(?)は『ビンチェ』のフライドポテトで決まりだ。あ、あと現金は使えないからご注意あれ。

・今回訪問した店舗の情報

店名 ベルギーフリッツスタンド bintje. 秋葉原店
住所 東京都千代田外神田3-8-1 第5針谷ビル1F
時間 12:00〜19:00
定休日 不定休

参考リンク:bintje.
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.