JR東日本が2025年3月15日、中央線快速および青梅線でのグリーン車サービスを開始した。これにより、昨年10月から実施されていた「グリーン車お試し期間」が終了。

今後は通常の乗車券に加え、別途グリーン券の購入が必要になる。SNSでは「有料になった途端ガラガラになった」という投稿が目立つが、実際のところどうなんだろう? 平日に乗って確かめてみることに。

・有料になって初のグリーン

私(あひるねこ)はこの半年間、週2くらいのペースでグリーン車を利用させてもらってきたが、誰でも無料ということもあり、車内は通勤ラッシュの時間帯以外でも常に混雑していた。

上り東京行きだと、立川から先は相当運がよくないと座るのは難しかったんじゃないか。通路で立って待っている人も珍しくなかったし、正直言ってグリーン車という雰囲気ではなかったように思う。


それが有料になって、果たしてどう変わったのか? 八王子方面から編集部がある新宿まで乗ってみることに!


駅の券売機やモバイルSuicaで事前にグリーン券を購入しておくのを忘れずに。


先週までこの時間はかなり混んでいたが……


どうも人の気配がしないような……


え!?


と、とりあえず清算済みのSuicaを席上部にタッチしてから……


周囲を見渡してみて、察した。


私しか乗っていない。



念のため下の階を見てみるも……


マジか……!


こっちも……!!

・異世界か

ガラガラとは聞いていたが、まさかほぼ無人とは思わなかったぞ。これは事前に想定していた以上である。


ちなみに以前は利用不可だったゴミ箱と……


トイレが使えるようになっていた。


まあ、使っている人はいなかったが。


さらに無料Wi-Fiサービス(JR-EAST FREE Wi-Fi)も利用可能になったので、席で仕事をするなどしてみた。以前と比べ、はるかに集中できる環境である。


そんなこんなで約30分が経過。立川以降、ぽつぽつと人が増えてきたものの、新宿に到着する段階で乗客は私を含め6~7名だった。先週まで常に超満席だったことを考えると、どえらい違いだ。

・帰りもグリーン車

念のため、下り高尾行きの混雑状況もチェックしておくことに。ちなみに新宿からグリーン車に乗るのはこれが初めてである。どうせ座れないだろうと、今まで一度も試したことはなかったのだが……


さすがに上りよりは賑わっているものの、それでも着席率は3分の1以下といったところだ。これが本当に帰宅時の中央線か? ってくらい空いている。とそこへこんなアナウンスが。


「3号車、6号車、大変混み合っております。分散乗車にご協力をお願いします」


3号車と6号車、つまりグリーン車の前後の車両だ。おそらく有料化に気付かず並んでいた人たちが殺到したのだろう。しばらくはこの混乱が続きそうな気がする。



実際、上りの車両では年配の男性がグリーン券なしで座席に座っていて、穏やかな笑みを浮かべたグリーンアテンダントに優しくつまみ出されていた。

念のため言っておくと、グリーン車はデッキや通路に立っている場合もグリーン券が必要だ。くれぐれもご注意いただきたい。

・噂通りガラガラ

新宿を出るとさらに人が減っていって、立川に着く頃にはなんと3~4人に。さすがに帰宅ラッシュ時はこうはいかないだろうが、かつてないほど優雅で贅沢なひとときを過ごしたのだった。

こんなにガラガラなのは今だけかもしれないので、興味がある人が早めに乗っておいた方がいいだろう。

参考リンク:JR東日本
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:モバイルSuica(iOS)

▼グリーン券を駅や車内で買うのは圧倒的に損ということが一発で分かる画像。