個人的に、高いものと安い物で味わいが全然違うのが「海苔」と「ハチミツ」だと思う。

もし、当サイトの連載グルメライター格付けチェックで出題してみたら正解率はかなり高いんじゃないかと思う。

ちなみに、海苔もハチミツもいいものはかなり高価……ということで、私は毎年福袋でお得に買うようにしている。

今年はハチミツメーカー「L’ABEILLE(ラベイユ)」の福袋を購入。この福袋、毎年予約で完売するほど人気なのだ! 届いてみてその理由がよくわかった……!

・ラベイユ 福箱(6本入り 5400円)

ラベイユは東京・荻窪に本店があるハチミツの専門店。世界中のハチミツやハチミツを使ったドリンクなどをそろえており、その数は圧巻!

アカシアやクローバーなど定番のハチミツから、桜、ハーブやコーヒーの花からとれた珍しいハチミツがずらりと並んでいて、店内もオシャレ。

福袋は各百貨店とラベイユのオンラインストアで受付していたのだが、12月中旬ごろにはどこも完売。発売された瞬間にポチらないと買えないってほどではないが、かなりの人気だった。

ただのハチミツの福袋がなぜ……? と思うだろう。


・入っていたもの

私が購入したのは125gのハチミツが6種類セットになった5400円の福袋で、入っていたのは……


・ブルガリア産 アカシア1296円
・山形産アカシアとクローバー 1728円
・ブルガリアの花々 1296円
・ハンガリー産 ファセリア 1296円
・山形産 栗と野山の花々 1728円
・イタリア産 さくらんぼ 2160円

合計 9504円


サイトでそれぞれの値段を調べたのだが、なんと福袋の値段の約2倍近くのハチミツが入っていた!

そう、ラベイユハチミツはどれも高価。しかも、ハチミツは産地や花の種類によって味わいが異なる奥深い世界なのである……!

それぞれどんな風味のハチミツでどんな食べ物に合わせると美味しいかの説明も書いてあるぞ。

たとえば、癖の少ないアカシアのハチミツは紅茶やヨーグルトに合わせると美味しくて、酸味が強いイタリアのさくらんぼのハチミツは全粒粉のパンに合わせると美味しい……など。


ちなみに「ファセリア」という植物は知らなかったんだけど、これは藤色の花を咲かせるハンガリーの植物で、クセのすくない穏やかな味わいのハチミツができるそう。花言葉は「幸福感」で縁起もいいみたい。素敵!



・種類によって味と香りが全然違う!

というわけで、さっそくオススメの食べ方を試してみる。

ヨーグルトに合わせるのがオススメな「アカシア&クローバー」はサラッとした質感で、甘さもスッキリしている。香りにクセもなくて万能タイプ!


おなじくヨーグルトに合わせるのがオススメな「ファセリア」は、ややドロっとした質感で結晶化ジャリっと感が楽しめる。アカシア&クローバーよりもやや濃厚な甘さ! 食感が楽しい。こういうジャリ感のあるハチミツはトーストに合わせても美味しいんだよねえ。


お次は紅茶に合わせるのがオススメだという「ブルガリアの花々」。いわゆる百花蜜として売られるいろんな花の蜜のブレンド。食感はやや硬めで、ほのかに酸味も……。温かい紅茶に合わせると、花やハーブのような香りがふんわり立ち上ってくる!


ちなみに、クセつよ系のハチミツは「栗と野山の花々」。栗のほっくりした香りをイメージしがちだけど、ミツバチが吸うのは「栗の花」の蜜なわけで……栗のハチミツはかなり衝撃的な香りとして有名である。


これを栗100%じゃなくて、野山の花々のハチミツと合わせたことで、かなりクセは抑えられた印象。ちょっとジャスミンみたいな香りがした。こちらはカフェオレやチーズと合わせるのがオススメだそう。ブルーチーズとかに合わせても美味しそう。

ちなみに、一番高価なイタリアの「さくらんぼのハチミツ」も、個性的な味わい。酸味が強めで香りもフルーティー! 2層になっているのは、下が糖化してジャリっとしてるから。



・まとめ、販売情報

ラベイユの福袋は産地や植物によってまったく異なるハチミツがセットになっていて、食べ比べが楽しいのである。

しかも、何にでも合わせやすいアカシアやクローバーから、クセつよの栗の花の蜜や珍しいさくらんぼハチミツなど、タイプが全然違うものがセットになっているのだ。

余談だが、ハチミツの味わいの簡単な見分け方として、蜜の色が濃いほど個性的で濃厚な風味になる……というのがある。

届いたハチミツを並べて見たら、見事なグラデーションになった。


使いやすいハチミツが欲しいときは薄い色のハチミツを、逆に香りが強く個性的なものが欲しいときは黒っぽいものを買うといいと思う。

ちなみに、私の場合は煮物とかの調味料に使うのはスーパーの安いハチミツで使い分けている。

こうしたお高いハチミツはパンやヨーグルトにつけたり、紅茶に入れて香りを楽しんだり、ときにはくまのプーさんみたいにそのまま舐めたりしてじっくり味わうようにしております!


参考リンク:ラベイユ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.

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