「王様のお菓子ランド」ってご存知だろうか。「おかしのまちおか」的なノリのお菓子屋さんだ。

生活圏にあったせいで てっきり「まちおか」と同程度にメジャーだと思っていたが、調べてみたら関東圏のみ、15店舗しかないらしい。全国区だと思ってたお店がローカルだったこと、時々あるよね。


そんなことはさておき、その「王様のお菓子ランド」にも福袋がある。1080円と手が出しやすく、しかも店頭販売のほか事前の電話予約も可能。

これ幸いと予約電話を入れたわけだが……その際の「ある質問」に、筆者はずっと引っかかっていた。

・「おいくつですか?」

福袋予約希望の旨を伝えると、電話口の店員さんはこう発した。


「おいくつですか?」


……え、歳ですか?


不意打ちで質問の意図が掴めない筆者に、「おいくつご用意しましょうか」と親切に畳み掛ける店員さん。福袋の個数の話ね。そりゃそうか。

「あ、え、ひとつで……」と答えるとスムーズに進む手続き。受取の日時、名前と電話番号を伝えて終了。



しかし……「おいくつですか」である。まるで複数購入が前提かのような口ぶり。なんなら答えたあと「おひとつ……でよろしいですか?」と聞き返された。


……みんな複数頼むのかな。そんなに大人気なのかな。なんで? ていうか、一袋だけって愚策だったりする……? というわけで、予約してから受取の日まで、ずっと気になっていたのだ。



前置きが長くなった。やっと迎えた元日、店舗で受け取ってきた「王様のお菓子ランド」の福袋の中身が……こちら!



・歌舞伎揚(15枚入り)
・柿の種(6袋)
・かっぱえびせん
・チップスターS うすしお
・パイの実 シェアパック(124g)
・チョコケーキ ファミリーパック(2枚×6袋)
・金のミルク 濃い贅沢抹茶ラテ
・タフグミ


……こりゃ何個も頼む人がいるわけだわ。


一瞬で納得させられた。それぞれの商品のレビューが必要ないくらいのベストセラーお菓子の目白押しである。チョコに飴にグミ、お煎餅系にポテチと、幅広いジャンルを網羅しているのも さすが。


もう元を取る取れないどころの騒ぎではない。金額を考えるのも野暮なくらいだが、コンビニとかでひとつひとつ買おうと思うと倍額ぐらいになる気がする。お菓子ランド価格ならもうちょい安いかもだが、それでもハチャメチャにお得なことは確実。



・ドチャクソ優秀


いや〜、素晴らしい。最近の福袋に多い、小洒落たブランドとのコラボノベルティなんぞを歯牙にも掛けないドーンとした潔さ、そしてこのお得感。「福袋」の原点にして頂点を見た気分だ。


大容量サイズが多いのも、お正月以降しばらく続く家族団欒ムードにぴったり。こりゃ何個も頼む人がいるわけだわ……(2回目)。


店舗によると思うが個数制限などもないようだったし、店頭に並んでいた袋が秒速で売り切れていたのも納得である。


てなわけで今年ぶんはもう望み薄かもだが、お近くに「お菓子ランド」がある方は来年以降も要チェック。筆者は絶対来年も買うと思う。できれば、いくつか。


参考リンク:虎屋商事株式会社 王様のお菓子ランド
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.

▼なんだかんだで初めて「チョコケーキ」を食べたかもしれない。これはいいものだ。

▼えびせんに至っては10%増量してるし。まあこれは偶然だろうが。