
都内に限らず、宿泊費を安くするために「スーパー銭湯」に泊まる方はけっこう多い。朝まで営業している健康ランドやスーパー銭湯の休憩処や仮眠室を利用すれば、広々とした大浴場が使い放題で疲れも取れる。悪くないどころか最高だ。
というわけで今回は「泊まれるスーパー銭湯」の1発目として、新宿の “眠らない天然温泉” こと「テルマー湯」で朝まで過ごしてみることにした。テルマー湯は24時間365日営業、終電を逃した時の駆け込みスポットとしても人気である!
・テルマー湯に泊まる
新宿三丁目駅「E1出口」から歩いて2〜3分。新宿ゴールデン街の看板を横目に見ながらまっすぐ進んでいくと「テルマー湯 新宿店」にたどり着く。
館内には天然温泉の露天風呂やサウナをはじめ、別料金で利用できる岩盤浴やエステ、マッサージ、レストランなどが揃っている。詳しくは公式サイトをご覧あれ。
平日(月〜木)の入館料(12時間利用)は会員2700円、一般2900円。空メール送信でプレミアム会員(無料)になれるうえに、その日から会員料金で利用できるので退館までに手続きしておくべし。
なお、24時以降(深夜0時〜翌9時)も利用する場合は、深夜料金がプラス1800円(会員・平日)必要となる。つまり泊まるつもりで利用するなら、平日で4500円かかる(2024年12月時点)ということだ。
この日は23時過ぎにチェックイン。深夜料金含めて4500円で、12時間後の翌11時頃まで滞在可能。12時間を超えると30分毎に330円の延長料金が追加される仕組み。受付を済ませたら、ロッカーに荷物を入れて館内着に着替える。
ちなみにスパエリアは2階。ロッカーの奥に大浴場があると勘違いしてしまうのか、全裸でロッカーの奥の方へ行き、不思議な顔をして戻ってくるという人が数人いる。誰かが全裸で奥に行くと、その方について行く全裸も現れるから大変だ。
・スパエリアへ
館内着で2階へ。遅い時間に入館したので、大浴場で疲れを癒したらすぐに寝たい。朝5時まで営業しているレストランやマッサージはあるが、気軽に利用できそうなドリンクバーなどは23時の時点で閉店しているようだ。
大浴場は文句なし。以前の記事でも紹介したように、自慢の露天風呂は中伊豆「神代の湯」から毎日運んでいる天然温泉。しっとり肌を包み込む泉質は “美人の湯” として人気だ。
平日の深夜だからか空いていた。サウナは2種類(高温サウナ・ミストサウナ)、お風呂は白湯、シルク湯、中性電解水風呂(熱湯)などバリエーションが豊富。
お気に入りは関東最大級の高濃度炭酸泉。シュワシュワ感がハンパないうえに足を伸ばしてゆっくり浸かることができる。空いていたし最高だった。12時間入り放題は激アツです。
・寝る場所を確保
さて、風呂から上がってからが本番だ。快適に寝られるスペースを確保することこそが「スーパー銭湯泊の醍醐味」と言っても過言ではない……というわけで、向かったのは4階である!
どうやら4階のラウンジスペースで仮眠がとれるっぽい。ジューススタンドらしき施設は閉店していたが、フロア内にはYogiboのようなクッションや……
こちらは波みたいな形をしたベッド……だろうか。ソファとベッドを足して2で割ったようなスタイルのものが壁沿いに並んでいる。ゆとりのある配置で寝やすいかもしれない。曲線との相性が合えばここにしよう。
そして同じくソファベッドのようなものも。フラットだから快適に眠れそうだが、やや明るく人目につきやすい場所に並んでいる……間抜けな寝顔を晒すことになるうえに他人のいびきで起こされる恐れも。電源があってスマホの充電ができるという長所もあり。
最後は定番のテレビ付きリクライニングチェア。こちらもスマホの充電が可能。うーむ、悩む。
とりあえずブランケットをお借りして……
最前列かつ壁側のリクライニングチェアで寝ることにした。
1番端っこならきっと誰にも邪魔されずに眠れるだろう。
しかし約15分後……リクライニングチェアの「座面と背面のつなぎ目」が腰に当たって痛いため、フラットなソファベッドに移動することにした。ソファの背面に顔を向けて横になれば、間抜けな寝顔を晒すこともない。
しかし今度は約2時間後、隣のソファで寝ている大きな外国人の迫力あるいびきで起床。ふたたび移動することに。耳栓を貫くレベルの巨大ないびきで、多くの人が同じタイミングでベッドを移動していた。私は波のようなベッドへ。
ちなみに1階のロッカー奥には「いびキングルーム」なるスペースもある。いくらうるさくても「いびキングルームへGO!」とは言えない。雑魚寝だから仕方ないが、耳栓とアイマスクがあるとないとでは快適度に大きな差が出るだろう。
・朝風呂
なんだかんだ言いつつも、その後、7時まで波ベッドで眠れた。波ベッド意外といいかも。朝サウナと炭酸泉のシュワシュワで完璧に目覚めてから……
頭がスッキリしているうちにコワーキングスペースで軽く仕事をしてからチェックアウト。新宿の天然温泉で12時間過ごせるなら4500円は決して高くないだろう。
宿泊利用する場合は、スパとラウンジスペースくらいしか活用できないが「予約なしで風呂に入って寝るだけでOK」という方はテルマー湯も選択肢に入れていいと思う。都内(とくに新宿エリア)で働いている人はぜひ!
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称:東京新宿天然温泉テルマー湯
住所:東京都新宿区歌舞伎町1丁目1-2
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
砂子間正貫


























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