2024年も残りあとわずか。ここで今年を振り返ってみると、一番心に残っているのは8月の日経平均の大暴落である。ブラックマンデーすらも越えて歴代1位に刻まれた夏の絶望。今年の漢字が「金」だったけど、これは個人的には非常にしっくり来るものがある。
話題になるのはまさしく景気の悪い話ばかりだったような気がするが、そんな1年でも私(中澤)は284万円分の株を購入していた。そこで今年の株取引をまとめて計算してみた結果……。
・暴落のリアルタイム
昨年2023年は364万円分株を購入して55万9413円の収益だった私(中澤)。昨年は越えたいところだが、前述の暴落である世界株安をもろに食らって一時は含み損が-151万円になったことは以前の記事でもお伝えした通りだ。
振り返ればあの時は、「日経平均はこのまま落ち続ける」という言説がまことしやかにささやかれ、その言説を信じる人の「もっと落ちるから損切りしなければ」という声がやたらと聞こえてきた。
・今から考えると
ただ、ふたを開けてみれば、2カ月後の10月には4万円前後まで回復してきて今もそこら辺をウロウロしているので、うわべの噂に振り回されてはいけないと思う。
もちろん、10年20年くらいの期間で見ると、この時日銀が金利上昇に転じたのがキッカケだったという話もあるかもしれないし、そうなった時に当時「ヤバイ」と言った人がまた「俺は予想してた!」と発信してバズるかもしれない。
しかし、10年20年先となると、それまで持ち続けない人の方が多いのではないだろうか。つまり、予想屋的な発信をする人が何年先の話をしているか、そして、その期間が自分にとって大体これくらいで売りたいという目標と一致しているかは、参考にする上で重要だと思う。
・4年株取引した所感
「2年後これ以上の大暴落が来る! そしてそこを境に下がり続ける」くらい具体的に期間を言ってくれないと、自分の株を買った時の目標と一致してるか判断できないのである。上がる予想も同じ。
というのが4年くらい株をやった私の所感である。若輩者すぎるのでこれからも考えは変わるだろうけど、とりあえず世界株安の時はバブルのように目に飛び込んでくる未来予想を全部無視していた。
・2024年の損益
その結果、履歴を見たら、むしろ世界株安以降の4カ月の方が売買していた。で、利確した株から購入価格を引いて損益を合算すると……
+37万6847円。昨年よりは減っているけど、今年はマイナスにならなかっただけでいいやろうという気持ちでいっぱいだ。企業の決算みたいな言い回しをすると、昨年は配当合わせての55万でシンプルな取引での利益は今年の方が上がっているので良かったと言えなくもない。
そんなわけで大金持ちには程遠い状況だが、来年は1000万円くらい稼ぎたい。そして、単純な話より大きい利益を出すなら低い時に買うのが道理だとも思う。
今チャートを見ると、その低い時が暴落だと明らかなんだけど、リアルタイムでの見極めって言葉で言う以上に難しいよねってことは私も含めて多くの人が実感したのではないだろうか。そういう意味では勉強になった1年だったと言えるだろう。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.