先日、人生では初めて香港に行ってきました。中国圏は1度だけ上海に行ったことがあるんですが、それ以外はなかなか縁が無く。ただLCCが複数飛んでいる関係で、香港の航空券は比較的リーズナブルなんですよね。
それはさておき、今回はポケモンGO絡みで「香港観光局」にご招待いただいた関係で、ガイドさんに色々と案内してもらうことに。その中で「人気の日系レストラン」をお聞きすることが出来たのでご紹介しましょう。
・日系レストランがズラリ
吉野家・松屋・サイゼリヤ……などなど、多くの外食チェーン店が海外に進出しています。中でも香港は “日系レストラン天国” と呼んでも差し支えないほど、お馴染みの店が多くありました。
個人的には「過去に行ったどの街よりも日系レストランが多い」と感じましたが、文化的にも進出しやすい土地柄なんでしょうか? むしろ「元気寿司」なんかは日本よりも多い気すらした次第です。
・ガイドさんに聞いてみた
さて、私には2日間にわたり2人のガイドさんが付いてくれたのですが、お話を伺ったのが女性のガイドさん。年頃はおそらく20代後半で、かなり流暢に日本語を操っておられました。
「コロナ禍のときは日本が恋しすぎて、ドンキで日本のお菓子を爆買いしていた」というほど日本が大好きとのことで、日系レストランにもたびたび足を運ぶそう。これは面白い話が聞けそうです。
ただし、お話の内容はガイドさんの主観であって数字に基づいた内容ではありませんので悪しからず。あくまで「日本ツウの香港人の意見」としてご覧いただけたら幸いです。それでは「香港で人気の日系レストランTOP3」を発表しましょう。
・納得の1位
「1位は断トツでスシローですね。香港にも寿司屋は多いんですが、リーズナブルなお店ってほとんどないんです。なのでスシローの香港1号店が出来たときは、2~3時間待ちもあたり前の混雑ぶりでした。
今ではかなり店舗数も増えていて、中心地だけではなくベッドタウンにも進出しています。あと “推しの子” とコラボをしていたりするんですよ。それも人気の理由かな?
ちなみに1番安いお皿は12香港ドル(約232円)ですが、それでも香港人からしたらめっちゃリーズナブルです。だから日本のスシローに行くとビックリしてさらに食べちゃいますね(笑)」
日本でも安定の人気を誇るスシローが、見事1位をゲット。1皿「12香港ドル」という現実に円安と日本経済の物悲しさを感じずにはいられませんが、理由も存在感もまあ納得。お次に2位はというと……。
・意外な2位
「すき家です。ご存じかもしれませんが、牛丼はかなり昔から吉野家が進出しています。ただそのせいもあってか、吉野家は “おじさんが牛丼を食べる店” ってイメージかな……?
今すき家に行くお客さんの多くは若者たちで、人気の理由はクオリティの割に価格が安いからでしょうか。簡単に言えば、コスパがいい軽食屋ってことですね。どの店舗も行列が出来ている気がします」
確かにトラムから見える大通り沿いのすき家には、ちょっと信じられないような行列が。同じ牛丼でも吉野家とすき家の違い……ちなみに松屋では「出前一丁」のメニューがありました。そして第3位は……。
・えっ
「ペッパーランチです。人気の理由は2位のすき家とほぼ同じで、若者にとってコスパの良いグルメだからですかね。あとペッパーランチって他には無いメニューですから。
ちなみに私くらい日本が好きだと、いきなりステーキが日本で不調だってことも知ってますよ(笑)。ただそこまで知ってる香港人は多くないんじゃないかな? ペッパーランチはペッパーランチです」
定番ではある一方で、日本ではお世辞にも「大人気!」とまでは言えないペッパーランチが3位にランクイン。我々が気付いていないだけで、もしかしたらペッパーランチはかなり独創的なメニューなのかもしれません。
・頑張れ日系レストラン
やや話は逸れますが、香港ではフィリピン発祥のフライドチキン「ジョリビー」も大人気なんだとか。「ケンタッキーよりは確実に支持されていますね」とのことなので、機会があればいずれ挑戦してみたいと思います。
海外で日本でお馴染みの飲食店の看板を見ると、とても安心するもの。どう考えたって日本経済が上向きなワケはありませんが、それでも海外で健闘する日本企業は誇らしいですよね。以上、香港の人気日系レストランTOP3をお届けしました。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.