このメイク練習シリーズは30日目で終わる。かねてから練習の集大成として、メイクでスタジオ撮影に臨むことを計画していたのだが、開始から28日目にしてようやくその日を迎えた。
そんな大事な日に私(佐藤)は、パック・化粧水・乳液・下地・ファンデーション・アイベースなどをごっそり忘れて来てしまった。さらに悪いことに、お気に入りのメイクパレットまで忘れる始末。
もうダメや~! こんなん思ったようにメイクできんやん!! 絶望しつつもあり合わせのものでスタジオ撮影に挑んだ結果! プロカメラマンの凄腕で激盛れショットの撮影に成功!! 写真の出来栄えに大満足したのである。マジでプロカメラマンはスゴすぎる!!
・あの緑が……
ハーゲンダッツのメイクパレットを使うようになってから、私はある種の方向性を見出していた。発色の良い緑(グリーンティー)をアイシャドウのベースに据えて、カットクリース(二重)を入れる。このパターンを自分のメイクにすることに決めたのだ。
自宅でひそかにステージ衣装も着用して、ポールダンスのイベント出演時のイメージも固めていた。このメイクと衣装ならライトの眩しいステージ上でも見劣りしないはず。ヨシヨシ……。
ところが撮影当日、中高年特有の「物忘れ」を発動!
化粧水やら乳液やら下地やらを忘れていることに、出社した後に気が付いた。まあ、これらはドラッグストアで買えるから取りに帰るまでもないな。すぐに買いに行って、撮影2時間前にメイクに取りかかろうとしていた。
鏡に向かって道具を並べ始めた段階で、私は自らの血の気が引いていくのがわかった。なぜなら……。
1番大事なパレットを忘れてきたからだ~!
あの緑、あの緑が……。あれはその辺で売ってるものじゃないんだ。代わりになる色なんて、いまから都合よく見つかるはずもない。
ああ~、もうダメだ~~……。
一瞬、撮影キャンセルしようかとも思ったけど、この日は編集部の古沢崇道とイナバタクヤも一緒に撮影してもらう段取りにしていた。
そもそも「お前らも一緒に写真撮ろう」って言い出したのは私だ。それなのに「大事なパレット忘れたから今日はキャンセルな」なんて言えない。そんな薄情な先輩ではいたくない!
泣く泣く限られた道具でメイクすることにした。幸い、2軍扱いの小さなアイシャドウパレットを2つほど持ってきたので、それで何とかするしかない。
テンションダダ下がり状態だったが、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」って安西先生が言ってたことを思い出して、がんばってみた。
テンション低めの28日目のメイクがこれです。
道具は妥協せざるを得なかったけど、メイク自体はできる精いっぱいでがんばった。これまでの練習で培ったささやかなテクニックや、多くの賢者(アドバイス頂ける皆さん)の方々のアドバイスを思い出して、できることは全部やったつもりです。
・いざ、撮影!
そして撮影をお願いした、写真家の立花奈央子さんの「OPALUS STUDIO」へと向かった。彼女は2022年の本気のグラビア撮影と、昨年の女装撮影をお願いしている。
彼女に任せておけば、きっと最高の仕上がりにしてくれるはず。ちゃんと撮ってもらった上で、メイクがしょぼかったらそれも自分の実力だ。今の自分のありのままを撮ってもらおう。
そんな気持ちで撮影してもらったら、こうなりました!
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スゲーーー!! やっぱ立花さんの撮影はすげえ! こう言ってはなんだけど、自前のメイク、上手く行ってません? 行ってますでしょ? さらに言わせて頂くけど、俺、カッコいい!!
よかった~、あのパレットなしでどうなるかと思ってたけど、キレイに撮ってもらって大満足! 絶望からの大逆転です! ちなみにメイクにレタッチ(修正)は一切入っていない。
ちゃんと撮ってもらって、普段のスマホ撮影で気づかない点にもいろいろ気づいた。たとえばシェーディング(影)がまだまだ薄いとか、跳ね上げが控え目すぎたとか。
いままでは鏡を覗き込んでスマホで自撮りしていただけなので、照明の影響とか全然頭に入っていなかった。だからその辺も踏まえて、さらにメイクの腕を磨いていかないとね。
とにかく今回は練習の集大成、ひとつのゴールです。あとの2回で普段使いできるメイクの練習をしてみたいと思う。残りわずかですが、賢者の皆さん、引き続きご啓示(アドバイス)のほど、よろしくお願いします~!
カメラマン:立花奈央子(OPALUS STUDIO)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼そのほかにもステキに撮って頂きました!