サウナの聖地である北海道。実は、北海道最強のスーパー銭湯は旭川にあることは以前の記事でお伝えした通りだ。最高だったな『旭川高砂台 万葉の湯』。ニフティ温泉の年間ランキングで、2020年から4年連続北海道エリア総合1位を獲得しているだけあった。
しかし、旭川の地元民たちに聞いたところ、万葉の湯も良いけど、もう1つオススメのスーパー銭湯があるという。そこで地元民たちと一緒に行ってみた。
・旭川アングラ観光案内所
スーパー銭湯って行かない人は全く行かないものだ。地元民とは言え、銭湯偏差値がある程度高くないとパッと出てこないと思う。そのため、単なる雑談の一部で流されても良いくらいの心持で聞いたのだが、話を聞いた地元民たちは割とパッとスパ銭の名前が出るタイプの人達であった。
その地元民たちというのは、以前の記事で旭川ラーメンの隠れ名店『朝吉』を教えてくれた旭川アングラ観光案内所「モスキート」の面々である。っていうか、朝吉の2階で食べてる時に聞いた。で、口々に名前があがったのが……
『杜のSPA神楽』だ。
・安い
「なんなら、この後行こうぜ」と地元民たち。誘われるままに車に乗り込んで7~8人くらいで風呂に来てみた。富良野線の神楽岡駅と旭川駅の中間に位置する『杜のSPA神楽』。全然旭川市街地だけど、やっぱり車は必須の距離で、観光スポットというより、地元民の息遣いが感じられるスポットだ。
こういう機会でもなければ私(中澤)も来なかったかもしれない。肌は寒いが人情に厚い、それが旭川アングラ観光案内所である。ちなみに、入浴料は700円と安い。貸しタオルセットは税込250円なので、手ぶらで来ても950円で入れる。
・広い
グループで行くか、となるくらいだから浴場は広大。内湯には、薬草湯、シルクの湯、モール湯など湯舟がいくつもあって、露天にも極楽湯、天空の湯、壺湯がある。とにかく湯舟が多くて広い!
7~8人で入っても散り散りになれる感じであった。むしろ、体を洗って湯舟に行くと、もうみんなどこにいるのか分からない。浴場を見渡すと、これだけ広い浴場がほぼ貸し切り状態であった。都内スパ銭では味わえないこのゆったり感。旭川やなあ……
って、ん? おかしくね?
いくら広いとは言え、浴場に2~3人しかいないのである。みんなどこ行ったんだろう? サウナ室にもいないしなあ……
と思いきや、地元民たちはサウナ室のさらに奥に潜んでいた。そう、ここのサウナ室は奥に扉があって、その扉の先にもう1つサウナ室がある形なのである。
・踏み入るほどに熱くなる
こういう進むタイプのサウナ室を初めて見たので、奥にもう1個サウナ室があることに全然気づかなかった。秘密基地みたい。
そこで奥サウナに入ってみたところ、ちょっとゆるめの前室のサウナに比べて、奥はしっかりと熱い。ちなみに、前サウナ室は70度で、奥サウナ室は85度だったのだが、スタジアムサウナなので奥サウナの上の方はかなり詰められる熱さになっている。踏み入るほどに熱くなるサウナの杜だ。
水風呂は18度と心地いいくらいの冷たさであり、前述の通り露天風呂は広い。壁際に配置された椅子の間隔にも余裕があって、集団で外気浴に出ても気を使わず心おきなくととのえたのであった。ほわぁ~、北海道以外でととのえなくなりそう。
スーパー銭湯こそ、地元民御用達の場所が良いのかもしれない。リラックスするための場所だからなあ。たしかに、『杜のSPA神楽』には、全国的な評価を得る万葉の湯に負けない良さがあったのであった。
・今回紹介した店舗の情報
店名 杜のSPA神楽
住所 北海道旭川市神楽3条12丁目1番5号
営業時間 10:00~24:00(23:00受付終了)
定休日 無休
参考リンク:杜のSPA神楽
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼食堂も
▼旭川に近いそばの名産地上川産の新そばが入荷していた
▼駐車場が広~い