2週間ほど前、仕事を終えて23時過ぎに自宅に戻ってくると、敷地内に施錠して停めておいた自転車が無かった。いつも自転車のある場所には切断されたチェーンロック……完全に盗難である。

マジかよ。夜中だったが警察に連絡をすると「すぐに行きます!」と頼もしい返事。盗難届(被害届)を作成してもらうため、すぐに現場検証的なことが行われた。盗難された日時・場所・状況等を正確に記録するような作業だ。

警察官曰く、盗難自転車として全国的に手配してもらうために必要なのが「防犯登録番号」らしい。「わかりません」と伝えると「防犯登録を行った自転車販売店に問い合わせたらわかるかも」とのこと。すでに24時を過ぎていたので翌日確認することにした。

・計画的犯行か

現場検証のラストは「自転車が盗まれた場所を指差して写真撮影」。工具を使ってチェーンロックを切断……素人目に見ても計画的な犯行であることは明らかだった。

自宅で仕事をしている日だったら犯行に気が付いたかもしれない……クソッ、だんだん怒りが込み上げてくる。


そういえば、高校生の頃に中古のママチャリに乗っていたら「それ盗んだ自転車だろ」と警察官に止められたことが何度もあった。あの時は迷惑だったが、あの勢いで探してもらえるなら心強い。防犯登録番号さえわかればスグに見つかるのでは……




・防犯登録番号

盗まれた自転車は2012年に北海道の自転車店で購入したもの。クロスバイクと呼ばれるロードバイクとマウンテンバイクを足して2で割ったような自転車だ。会社の同僚と同じタイミングで買ったのでよく覚えている。

というわけで翌日、北海道の自転車店に電話をかけてみると「2012年となると防犯登録の有効期限が切れてますね。購入時のデータはたぶん残っていると思いますけど……」と店主。聞けば、防犯登録の有効期限はだいたい10年(自治体によって異なる)らしい。

マジかよ……ちなみに期限が切れると「未登録」の状態に戻るそうだ。防犯登録は自転車を使用する人に義務付けられているので再登録する必要がある。もっと早く気づくべきだった。

2度と使わないサブスクに限って必要以上に有効期限のお知らせが来るが、本当に大事な防犯登録番号の有効期限は自分自身で書類やシール等を確認しておかなければならないようだ。


・一応警察に伝えてみた

一応自転車屋さんに教えてもらった番号を警察に伝えてみた。「何かの手がかりになれば」と言ってくれたから。感謝……!

しかし結論を言うと、データベース上に記録が残っていないため、基本的には「犯人があなたの家で盗みました」と言わない限り戻ってこないらしい。ショック……こうなったら自力で見つけ出すしかねぇ。

そんなわけで私は現在も自転車を探している。皆さんも防犯登録番号の有効期限を確認してみてはどうだろうか。期限切れの場合は早めに再登録をしておくこと。現場からは以上です。


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.