先日、Amazonで購入した「進化版のまるばつゲーム」を紹介したが、どうやらあのゲームは偽物だったらしい。つまり正規品のデザインやルールを模倣した海賊版だったのだ。誤って海賊版を紹介してしまい大変申し訳ありませんでした。
というわけで今回は……進化版まるばつゲームの正規品『ゴブレットゴブラーズ』を改めて紹介するぞーーー! 安価で粗悪な海賊版と比較すると、クオリティに雲泥の差があることが判明。その辺りも詳しく紹介したい。
・ゴブレットゴブラーズ
『ゴブレットゴブラーズ』とは、フランスのBlue Orange社が開発したボードゲームだ。国内販売元は「すごろくや」。今回はすごろくやのオンラインショップで正規品を購入。価格は3080円だった。
パッケージには日本語で「動かすか、かぶせるか。たった5分で超奥深い 進化した⚪︎×ゲーム!」と記されている。日本語の説明は非常に分かりやすいですね。
ちなみにAmazonでポチった海賊版は送料込みで669円。比較してみると分かるが、安価で粗悪というザ・海賊版というクオリティだった。パッケージデザインは丸パクリで……
青とオレンジの駒(ゴブラーズ)も海賊版はヒドい。指サック的なやつに顔面シールを貼るのが海賊版。正規品は駒自体に顔が印刷されていて、頭に「とさか」のようなものが付いている。
よく見るとカラーも全然違う。ド派手な蛍光色を使っているのが海賊版。明らかに上品で格式高い方が正規品というわけだ。正規品には説明書もしっかり付いていて「戦略のヒント」まで教えてくれるぞ。
・実際にやってみた
ルールは簡単。交互に自分の色の駒を「空いてるマスに置く」か「より小さい駒にかぶせる」をくり返し、タテ・ヨコ・ナナメの1列に駒3個を並べたら勝利である。
それでは、正規品を使って古沢記者と対戦したい。前回敗北した古沢が先攻で試合開始だっ!
前回と同じく、ど真ん中に「小」を置く古沢(青)。一般的な「まるばつゲーム(三目並べ)」なら、初手で真ん中に駒を置いた時点で引き分け以上がほぼ確定する。そんな大事な場所に「小」を置く古沢。前回の敗北を忘れてしまっているようだ。
後攻の私(オレンジ)は「小」を右下に置いた。試合中は意識していなかったが、どうやら前回とまったく同じ流れらしい。
すると古沢が、私が置いたばかりの右下に「中」をかぶせてきた。いきなりリーチである。
続いて、私は真ん中に「大」を置いた。真ん中は私のものだ……って、ここまでは全く同じ流れ。やはり人間には癖というものがあるのだろう。
・流れが変わる
勝負の流れはここで変わる。古沢は「大」を左下に置いた。再びリーチ。
私は右下の「中」に「大」をかぶせる。守りに専念せざるを得ない苦しい状況が続く。
すると古沢は左上に「中」を置いた……またしてもリーチ。この流れはマズいぞ。
私は「中」を左中に置いたが……
古沢が「大」をかぶせて……
…………
古沢の勝利!
古沢「ウオオオオオオオオ!」
砂子間「…………」
・遊ぶなら正規品で
こんな風に、今まで引き分けで終わることが多かった「まるばつゲーム」が、完全決着型に進化したのが『ゴブレットゴブラーズ』である。大人も子供も楽しめるシンプルなルールながら、意外と頭を使うし負けると超悔しィィイイイ!
近年、ボードゲームやカードゲームにおいて海賊版がAmazonなどのECサイトで横行しており、各メーカーが対応に苦慮しているという。遊ぶなら正規品で。くり返しになりますが、前回は誤って海賊版を紹介してしまい大変申し訳ありませんでした。
参考リンク:すごろくや「ゴブレットゴブラーズ」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.