みんな大好きチョコレート菓子、ブラックサンダー。なんでも今年で発売30周年を迎えたらしい。

かくいう筆者もブラックサンダーは大好き。新しい味が出たらすぐに試したくなってしまうくらいには好きだ。

さて、先日100円ショップにて、そんなブラックサンダーの横に見慣れない商品を発見。一度はスルーしかけたものの、パッケージの文言に目が釘付けになった──

「ブラックサンダーのもとになった商品が リバイバル!」

いちファンとしてコイツは見逃せない、ということで買ってみた。

その商品の名は「チョコナッツ3」。ダイソーで、よりどり3個108円だった。

この商品、「1994年当時ブラックサンダー開発のきっかけとなった」ものらしい。30周年を記念して、全国の100円ショップで限定復刻されているとのこと。

というわけでーー


・食べ比べ


二つ揃えてみた。これで100円いかないのだからすごい。

袋のサイズや形状こそ変わらないものの、パッケージデザインからしてかなり雰囲気が違う。やっぱりブラックサンダーの方が黒基調でスタイリッシュだな。時代も違うし当たり前っちゃ当たり前だが。


開けてみるとこんな感じ。ほぼ変わらないが、ブラックサンダーの方がゴツゴツ度が高い気も。


それぞれ一口齧ってみると……全然違う!



・軽いチョコナッツ3

まず、チョコナッツ3の方が圧倒的に食感が軽い。これは具(?)の大部分を占める「小麦パフ」によるものだろう。小麦パフが香ばしくてミルクチョコが甘い。

名前の「ナッツ3」は「アーモンド・カシューナッツ・ココナッツ」とのことだが、ほんのり風味はするものの食感はほぼ感じなかった。とにかくサクサクで、悪く言えば食べ応えは弱め。でもスナック感があって好き。


・主張激しめブラックサンダー

対するブラックサンダーは、皆様ご存知の通りのザックザク。中のココアクッキーの砕かれかたが粗いので、口の中でゴロッとした感覚もある。食感が楽しい。

加えて、ココアクッキーのほろ苦さも良いアクセント。普段単独で食べていると意識しないが、比べてみると味にも食感にもメリハリがあるのを感じる。



・謎が解けた

というわけでどちらも美味しかったのだが、あまりに何もかも違いすぎる。

これ、ほんとにブラックサンダーの元ネタなの……? と思ってパッケージを見たところ、その謎が解けた。


「これ(チョコナッツ3)と対極の商品として」ブラックサンダーが開発された、らしい。なるほど、そもそも「対極」を目指して作られたわけか。共通点がないのも納得。

しかし……すでに「人気を博していた」商品の「対極」をわざわざ作り、しかもそれが30年のロングセラーになるとは。ブラックサンダー、すごい商品である。

チョコレート菓子としても普通に美味しいうえ、ブラックサンダーのすごさにも思いを馳せられるこの商品。100円ショップ限定の復刻販売とのことなので、この機会に一度試してみてはいかがだろうか。


参考リンク:有楽製菓「チョコナッツ3がリバイバル」
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.