やや哲学的な話になるが、結局のところ人間は幸せになるために生きているらしい。かのラッセルが「幸福論」の中で「人は自発的かつ主体的に不幸を回避し、幸福を獲得しなければならない」としている通り、自ら幸せに向かう姿勢こそが大切なのだろう。
とはいえ「どのように幸せに向かっていけばいいのかわからない」という方も大勢いらっしゃるハズ。そんな人はとりあえず毛布を洗え! 今すぐ洗え!! 真面目に幸福度が爆上がりっすぞーーーー!
・そろそろ出番
昨年同様、今年も日本の夏はしつこさ全開であった。9月に入ってもがむしゃらに頑張り続ける太陽さま。ようやく夏の暑さが陰りを見せたのは9月の半ばだっただろうか? 太陽さま、来年こそは早めにお引き取りください。
さて、それに伴い私の寝具も「タオルケット」から「毛布」へと切り替わりつつある。久しぶりの毛布は大変気持ちがいい……と言いたいところだが、適当に押し入れに詰め込んであった毛布のコンディションが良いワケがない。
・掃除機に
一応、使用前に天日干しもしたし、不潔ってことはないかと思われる。ただ何気にサイクロン掃除機で毛布を吸ってみたところ、何やら粉っぽいもの(?)がグイグイ吸い込まれたのであった。
そう、それはホコリというより粉。形状としては完全にパウダーである。天日干しするとき結構バタバタしたのに! 粉がしつこいのか、それとも掃除機の吸引力がヤバいのか? いずれにせよ「毛布を洗うしかない」と決意した次第である。
・コインランドリーへ
で、チョチョっと検索してみたところ、近所に何軒か「毛布を丸洗いできるコインランドリー」がある様子。自宅の洗濯機でもやってやれないことは無さそうだが、今回は時短の意味合いも兼ねてコインランドリーを選択した。……洗濯だけにな!
それはどうでもいいとして、コインランドリーに足を運ぶと「Mサイズ」と「Lサイズ」の洗濯機兼乾燥機が。私は毛布を2枚持ち込んでいたため「Lサイズ」に2枚の毛布を放り込み、料金1500円を投入した。
所要時間は60分とのことだが、ちゃんと乾くのか……? あまりコインランドリーを利用しないため不安はあったが、1時間後に再びコインランドリーへと戻ると……
乾いてるしフカフカやーーーー!
そこにあったのは、まるで生まれ変わったかのような2枚の毛布。思い返せばややゴワついていた毛並みはふわふわへと変貌し、毛の1本1本が生き生きしているように見える。こ、これは……?
実際に触ってみるとその違いは明らかで、うなぎや寿司で言うところの「並」と「特上」くらい違う! 俺の毛布はこんなに肌触りが良かったのか……!! 長年放置していてごめんよ……。
もちろん就寝の際が最も違いが感じられることは言うまでもない。1枚あたりたった750円でこんなに幸福度が爆上がりするとは……。コスパ的にも「最も安上がりに幸せになる方法の1つ」と断言したい。
とにかく私がお伝えしたいのは「毛布を丸洗いすると幸福度が爆上がりする」ということ。ラッセル先生の仰る通り、自ら幸福を獲得するためには、まずは四の五の言わず「毛布の丸洗い」がオススメだ。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.